Choreographers 2021 Choreographers 2021

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公演概要

Choreographers 2021 次代の振付家によるダンス作品トリプルビル&トーク
KYOTO CHOREOGRAPHY AWARD 2020受賞者公演
     

日時:2021年1230日(木)17:30開演 / プレトーク16:30~17:15(16:15ロビー開場)
会場:ロームシアター京都 サウスホール (アクセスはこちら


下島礼紗「sky」 *KCA京都賞
松木萌「Tartarus」*KCA奨励賞
横山彰乃「海底に雪」*KCA奨励賞


公演前プレトーク
「社会とコンテンポラリーダンス作品との関係!?」
石井達朗(舞踊評論家)×吉田純子(朝日新聞社 編集委員)


コンテンポラリーダンスの振付家の役割って案外知られていない。「振りを付ける」ことに留まらず、作家であり、演出家であり、思想家であり、冒険家であり・・・。ダンスは、時には社会を察知し、真実を探るメディアでもあるのだ!(※)「Choreographers」は、そんな振付家にまつわるあれこれを、上演&トークを通して掘り下げるシリーズです。

第一弾は、2020年にスタートした「KYOTO CHOREOGRAPHY AWARD(KCA)2020」の受賞振付家3名をフィーチャー、旬の女性振付家による3つ全く世界観の異なる作品を一挙上演します。ロームシアター京都・サウスホールでの再演にあたり、出演者・演出などのリ・クリエイションにチャレンジします。コンテンポラリーダンスに初めて触れる方も、ぜひトークと合わせてご覧ください。

(※)2021年4月1日付朝日新聞「around Stage」『…何が起きているかという「事実」ではなく、社会の底流で起こっている地殻変動を察知し、自らの身体で「真実」を探る。ダンスの本質は、メディアであり、ジャーナリズムでもあるのだ。(編集委員・吉田純子)』より。全文はこちら https://digital.asahi.com/articles/DA3S14856431.html


 


[振付家・作品紹介]

下島礼紗 / ケダゴロ
(東京)「sky」

「……気がつけばそこに同調圧力という静かな暴力に満ちた現代の風景が広がっている。冷ややかな洗脳の情景と人間味あふれる滑稽なやりとりが、矛盾なく同居する。ダンスでなければ描けない世界だ。」
吉田純子/朝日新聞社編集委員(2021年4月1日付朝日新聞「around Stage」より)

photo by Umiak

「総括」の名の下に、同志をリンチ殺害した連合赤軍事件。
この事件からインスピレーションを受けた私の勝手な“イデオロギー”の創作。

稽古場では、生み出された曖昧な物事をイデオロギーで正当化し、仲間たちと共に本番を目指してきた。それが振付家の仕事だと思っているからである。だがこれは、「ダンス」というロマンチックな行為に身を捧げたいと熱望した馬鹿な人間の、現実的には全く無意味な行為かもしれない。それでも私は革命戦士になりたい。

振付・構成・演出:下島礼紗
出演:伊藤勇太、小泉沙織、中澤亜紀、志村映美、秋田満衣、平田祐香、水口結、水澤茜嶺、宮本蓮生、木頃あかね、下島礼紗
創作支援:横浜赤レンガ倉庫一号館 横浜ダンスコレクション

 

下島礼紗(29)は、2013年にカンパニー「ケダゴロ」を設立。処女作から、20代の女性らしからぬモチーフで強烈なメッセージを放つ作品を発表。上演作品「sky」は、オウム事件(1988-)、連合赤軍事件(1971-)など、下島自身が生まれるよりずっと前に起きた日本の事件から集団による狂気を描いた作品で、これまで横浜、福岡、秋田、韓国、香港で上演を重ねている。事件を正面から扱う振付家が多くはない中で、ダンスが単に美しさや踊りの技術を魅せるだけの芸術ではなく、観客に対し社会問題を問いかける芸術でありメディアでもあることを、鮮やかに思い出させてくれる。今という時代だからこそ、何度でも上演し、特に過去を知らない若い世代に見てほしい作品。

 



松木萌(京都)「Tartarus」

「伸びやかなソロ。クラシックなバレエ、ロボットような機械的な動き、日常的な動作、キャバレー、お経、といったさまざまな音楽と体の動かし方が一致しては、ずらされる。」
鷲田めるろ/十和田市現代美術館館長

photo by Umiak

ゆっくりと急ぐ歯車の静々と迫る闇へ。

「死へ向かって生きる。」
生命が生まれた瞬間から背負う宿命に抗い、それでも刻まれるカウント。
死の中で生きる地獄の神タルタロスをモチーフに、誕生の起源、生きること、生きていることを描く。

構成・演出・振付:松木萌
出演:黒田健太(※)、松木萌
制作協力:豊山佳美

京都芸術センター制作支援事業
※出演者が増川建太から変更になりました。

 

松木萌(35)は、京都造形芸術大学 映像・舞台芸術学科5期卒業後、2008年より、はなもとゆかとのデュオで自身の作品を発表。2021年秋には京都芸術センターのCo-programにて新作を上演するなど、関西発の期待の新鋭だ。上演作品「Tartarus」は、Tartarus(タルタロス)=ギリシャ神話における奈落・地獄の神をモチーフに、真っ暗な闇の中の男と女の姿を淡々と紡ぐ作品。生と死、愛といった普遍的なテーマを情緒的でも物語でもなく、現実と非現実を行き来するかのような作風で、多くの観客の共感を呼び起こした。ロームシアターでの再演にあたり、男性キャストを新たに迎えて、Tartarusの闇に私たちを誘う。

 



横山彰乃 / lal banshees(埼玉/東京)「海底に雪」 振付家インタビューは、こちら!

「……ナラティヴなドラマではなく、動きと演出の緩急によって、つまり言語化されない領域の魅力によって観客の心を掴む。ダンスの魅力の本質を堪能した。」

乗越たかお/作家・ヤサぐれ舞踊評論家(Twitterより) 

photo by Kitagawashimai

よく知っている底から水面を見上げ
知らない水平線を思い浮かべず
音の届く先まで睡り
どこかの花を想う

これは「海」をモチーフとし、2018年に制作した作品の一部です。
遠く離れた世界のことを簡単に知ることができるようになった今だけど、どれだけ本当のことを見ることができるのだろうか。
様々な海から眺める水平線の先は、想像するにはあまりにも遠く、自分が立っている海の底には、人の目に触れない流れがきっとたくさんある。
潜ってみないとわからないことだらけで、本当は、何も知ってなんかいない。

振付・演出:横山彰乃
出演:後藤ゆう、吉野菜々子、横山彰乃 / 斎木穂乃香
助成 : 公益財団法人セゾン文化財団

 

横山彰乃は、下島と対照的な作風だ。音楽とリンクした緻密な振付や新たな身体感覚の動きを追求した見た目にもポップな振付に定評があり、個人ではMVや音楽ライブの振付などショービジネスもこなす。2016年にカンパニー「lal banshees」を立ち上げ、下島と同様にここ数年で国内の複数の振付家賞にノミネート。2021年度セゾン文化財団セゾンフェローとして、新作に向けたワークを行っている。卓越した空間演出と振付が、ゴージャスで華やかで現実にはない想像世界に観客を導く。初めてダンスを観る方にも親しみやすく、彼女の作品を通して、子どもにも大人にも振付の奥深さを素直に体感してほしい。

 

 


[プレトーク案内]

◎公演前プレトーク
「社会とコンテンポラリーダンス作品との関係!?」
石井達朗(舞踊評論家)×吉田純子(朝日新聞社 編集委員)

「ダンスは冒険である」というタイトルの著書を刊行(2020,論創社)した舞踊評論家の石井達朗氏と、KCA2020のレビュー(2021年4月1日付朝日新聞「around Stage」)にて『ダンスの本質は、メディアであり、ジャーナリズムでもある』と評した吉田純子記者によるクロストーク。ダンスの本質に迫る45分間。面白さが深まること間違いなし!

 


[チケット料金・取扱]

[料金] <全席指定>

前売 一般|2700円 /ユース(U25)・障がい者(介助者1名も同料金/要手帳)|2000円
高校生以下|1000円 / ペア割|5000円(前売のみ)  ※当日 300円増
※Club会員、京響友の会、JCDN会員 前売一般200円引 
※未就学児入場不可(託児有)
※プレトークは、要公演チケット提示

[取扱]
ロームシアター京都
 オンラインチケット https://www.e-get.jp/kyoto/pt/
 チケットカウンター 075-746-3201(窓口・電話/10:00-17:00 ※12/29休・臨時休館日有)
※12/29はロームシアターのチケットカウンターが休業日になります。オンラインにてご購入ください。
※JCDN会員チケットは、JCDN Dance Online Shopでお申込みください。

 


[ 踊る託児所]

託児の時間、お子さんと一緒にダンスのワークショップを行います。誰でもできる簡単な動きの遊びや、絵を書いたり……。動く事やダンスが苦手なお子さんも、その場にいるだけで大丈夫。無理のないように、楽しくゆるやかに過ごします。

ナビゲーター:鈴村英理子、吉永初美(保育士資格保有)/親子のコミュニティダンスグループ「チチカカコ」

時間:16:00受付開始~19:30終演(予定)まで  定員:10名
利用料:2,000円/お子様1名(3歳以上)、要予約。〆切:12/28(火)まで。
申込方法:http://bit.ly/31xo5Yy にてお申込みください。

 


[スタッフ・クレジット]

テクニカルディレクター:關秀哉 (㈱RYU)
舞台監督:浜村修司
照明:伊藤雅一(㈱RYU)
音響:高田文尋(㈱ソルサウンドサービス)
宣伝美術:西岡勉
ウェブサイトディレクション・デザイン:creative unit DOR
プロデューサー:佐東範一
ディレクター:神前沙織
広報・制作:松岡真弥・清水幸代

[主催] NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク(JCDN)
[後援] 京都府、京都市、京都市教育委員会
⽂化庁「ARTS for the future!」補助対象事業

 

 

 

[主催・問合]
NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク(JCDN)
Tel: 075-361-4685(平日11:00-18:00)
Mail: info★jcdn.org(★を@にかえて送信ください) 
Web: jcdn-web.org/