Choreographers 2025 北九州公演

次代の振付家によるダンス作品上演&トーク

 

<10.20 up date!>  選考会を経て決定した、小野陽子さんと山本泰輔さんの作品詳細を公開しました!

日程:2026年2月22日(日)14:30開演
プレトーク:13:30~14:15(13:15開場)

会場:J:COM北九州芸術劇場 小劇場(〒803-0812 北九州市小倉北区室町1丁目1-1-11 リバーウォーク北九州内)

料金:前売3,000円/U25・障がい者* 2,000円/高校生以下 1,000円(全席自由)
     ※当日500円増 ※障がい者は介助者1名も同料金 ※JCDN会員割引有

チケット発売日:一般発売 1月11日(日)
※【先行予約】KICPACメンバーズ先行予約1月6日(火)/チケットクラブQ先行予約1月10日(土)あり。詳細は後日劇場HPにて。

振付家・上演作品:
小野陽子(東京/福岡)「応答なし」*公募選出
豊田ゆり佳(東京)「籠#3」*KCA2024 奨励賞

山本泰輔(福岡)「従順と発露 Duo」*公募選出
横谷理香(石川)「あやつり あやつられ」*KCA2024 ファイナリスト

プレトーク:調整中

 

コンテンポラリーダンスの‘振付家’に光をあてる、新シリーズ第十二弾。

――コンテンポラリーダンスの振付家とは? 「振りを付ける」ことに留まらず、作家であり、演出家であり、思想家であり、冒険家であり・・・。ダンスは、時には社会を察知し、真実を探るメディアにもなります。 「Choreographers」は、作品上演&トークを通して、そんな振付家の未知なる役割や新しい価値について考え、発信するシリーズです。北九州での公演は、2023年の開催に続いて2回目です。

気鋭の振付家による、全く世界観の異なる作品を劇場で楽しむ絶好の機会です。コンテンポラリーダンスに関心がある方はもちろん、初めて触れる方も、ぜひトークとあわせてご覧ください。

 

[振付家・作品紹介]

小野陽子(東京/福岡)「応答なし」

構成・振付・演出・衣装:小野陽子
出演:小野陽子、林真生
初演:2025年11月8日

「明日の砂粒」photo by HORI

「ふたたび」photo by スタイケントーキョー 飯田耕治

身近な人への近況報告で、私は嘘をついた
優しさか、欺瞞か。正誤の境に揺れる
善悪を問う 応答なし 
―――いや、怖さの根源は一体どこにある。

身近な人への近況報告で、私は嘘をついた。
欺いているのか、 はたまた失望させない為の優しさなのか。どこからが善で、どこからが悪なのか。
なぜ、自分が暴かれるのを怖がるのか、誰に何をわかってほしいのか。
自身にとって「応答なし」は、どことなく感じる孤独であり、自らの中で問いを立て、勝手に答えを偽造していくプロセスでもある。
こういった居心地の悪さには、個人の未熟さや弱さに限らず、社会の構造が生む圧力による側面もあろうと考えている。私自身、作品を通して、こうした沈黙やごまかしに潜む圧力との付き合い方を見直すきっかけになれればと考えている。

※地元作品(公募・選考会により選出)

 

豊田ゆり佳(東京)
「籠#3」

振付・出演:豊田ゆり佳
出演:岩田奈津季、柴田桜子、中川鈴音、渡部恭子
音楽:酒井風
初演:2019年(立教大学新座キャンパス)

photo: Toshie Kusamoto

身体表現と音楽を無関係に捉え反復する。それによって崩壊する身体。悪夢のような30分。

この作品は、10分ワンフレーズの振り付けを3回繰り返す構成です。音楽と振り付けは独立して進行し、特定のリズムに従わず、ダンサーの体感時間に依存します。このズレが全体に影響を与え、同じ振り付けの再現を不可能にします。また、振付家豊田の権威を問い直す要素もあり、ダンサーが振り付けを反復することでその意味を変容させます。その結果、観客はまるで共有された悪夢の中にいるようです。

​>>豊田ゆり佳インタビュー(KCA2024) 振付家とダンサーの関係性を検証し、誰にも予想できない状況を作り出す

※「KYOTO CHOREOGRAPHY AWARD(KCA)2024」振付家作品

 

 

山本泰輔(福岡)「従順と発露 Duo」

構成・振付・演出:山本泰輔
出演:ちゃげ、山本泰輔 
音楽:花田コウキ 


私の中の小さな子 

枷と目と父母の間 
発露する心に頼り 
羊の迷い子は躍る

「従順と発露」は、宗教2世であった私の幼少期から20代序盤までの体験を元にした、朗読とダンスによる自伝的ソロ作品です。
今回、もうひとつの自己として新たな出演者を迎え、朗読は最小限としダンスを中心にして、デュオ作品としてリクリエーションします。

※地元作品(公募・選考会により選出)

 

横谷理香(石川)「あやつり あやつられ」

構成・振付・演出:横谷理香

出演:MARTA GRESPAN、一宮周平、真下恵、田村穂乃香、横谷理香
音楽:加藤亜祐美 小道具製作:柴田鑑三
初演:2023年11月(山代温泉専光寺)

撮影:草本利枝

見えるものと見えないものの間を漂う、無数の矢印
静けさの奥で、それらは絶えず揺れ、かたちを変えてゆく

ある日、彼女がお茶を点ててくれた。
その所作は、とても美しいダンスに見えた。
そしてその姿は、何かをあやつるようでもあり、何かにあやつられているようにも見えた

一杯のお茶を通して、人と人はつながる。

茶室では、人はみな対等だが、日常ではどうだろうか
気づかぬうちに、私たちは誰かをあやつり、 また、誰かにあやつられているのではないだろうか
自分で選んでいるつもりでも、 実は選ばされているのかもしれない

様々な関係性の中、その狭間で 揺らぎ 漂う もの の ながれ

自分で選んでいるつもりの行動や思考も、もしかしたら誰かに、何かに、知らぬうちに影響されているのではないか――
あやつる、あやつられる。
その両方の感覚を行き来しながら、
人と人は関係し合い、
そして、ひとつの世界がつくられていく

>>横谷理香インタビュー(KCA2024) 『生活と地続きにダンスを創る、楽しむ』

※「KYOTO CHOREOGRAPHY AWARD(KCA)2024」振付家作品

 

――

[お問い合わせ]
J:COM北九州芸術劇場 TEL:093-562-2655(10:00~18:00)

【Choreographers公演 総合問合】
NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク(JCDN)
〒600-8092 京都府京都市下京区神明町241 オパス四条503
Tel: 075-361-4685 Mail: info★jcdn.org (★を@にして送信してください)

【スタッフ】
舞台監督:横山剛志 照明:内田正信
宣伝美術:西岡勉
北九州公演制作・広報:谷瀬美紀(ピカラック)
プロデューサー:佐東範一 プログラムディレクター:神前沙織 全体広報・制作補佐:清水彩加

【開催クレジット】
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(芸術家等人材育成))|独立行政法人日本芸術文化振興会
主催:NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク(JCDN)
提携:北九州芸術劇場

応募要項


参加振付家・作品募集!(9/1 〆切) *終了しました
対象:福岡県に在住、または北九州市に縁のある振付家1〜2名の作品

7/29にオンライン説明会を行いました。参加できなかった方で希望者にはアーカイブをお送りします。
応募・詳細はこちらから→https://choreographers.jcdn.org/opencall/choreo25_kitakyusyu_yoko