Enjoy Dance Festival 2025 in KOBE

Dプログラム 作品情報

Dプログラム 3月8日(日)15:30開演 会場:新開地アートひろば 2F・ホール
*各プログラム上演後に、公募二次選考委員をゲストに迎えてポストトークを行います。
*()は振付家の活動拠点 *作品の掲載順は必ずしも上演順ではありません。

 

小松﨑結友・三木麻衣(茨城)〔公募A〕

「カフネー」 

構成・演出:小松﨑結友
振付・出演:三木麻衣、小松﨑結友
初演:2024年10月 小松﨑結友・三木麻衣主催公演『から』STスポット

 

君のすべてが愛しくて、愛しくて...なお愛しくて。そっと触れる。そっと灯す。

「カフネー」とはポルトガル語で、家族や恋人、ペットなど、愛するものを撫でる、髪にそっと指を通すしぐさのこと。それは、心を許し合っていることの証明であるともいえます。私の妹は、幼い頃いつも私の髪をいじりながら眠りについていました。かつて捨て犬だったクロは、私にだけ身体を撫でさせてくれました。この「カフネー」という行為は、互いを感じる、言語的なコミュニケーションを越えた、すてきな「ダンス」だと私は思います。

 

後藤禎稀/ Super D京都〔公募A〕

「TRACE」

構成・演出・振付:後藤禎稀
振付・出演:斉藤綾子、中村ちはる、⻑野⾥⾳、藤居郁穂、本城洸樹、前川友萌⾹(やる)、真⽅葵⽣
初演:2025年6月「ホライゾンプロジェクト~若手振付家のためのダンスショーケース~」神楽坂セッションハウス

photo: 田中拓磨(um Production)

現代を生きるダンサーの身体と共に、舞踊譜の再解釈・再構築を行う

昨年、舞踊譜について触れる機会があった。紙に動線とステップを意味する記号が記され、平面的な記録に立体的な身体と、動的なエネルギーを想像する。下半身の動きや動線に着目し舞踊譜を記していた。

舞踊の“根”とも言える足の動き、動線、ステップに着眼することにより、人間のもつ根源的な踊りとの関係性、共有物としての踊りのあり方、記録され再現される動きの普遍性を再認識すると同時に、現代に置き換えた新たな表現の獲得にも繋がるのではないだろうか。

 

松﨑桃子(京都)〔開催地推薦〕

「Unnatural」

構成・演出・振付:松﨑桃子
出演:airi nishiwaki、明香、松倉祐希、松﨑桃子
初演:2025年11月「京都振付実験室」SPACE LFAN

photo: yoshikazu inoue

違和感とは無意識が差し出す問いかけ
その奥に潜むのは?
私たちは変化の糸口となる希望を見出せるか。

違和感のその根源は何なのか。ある日、自身の違和感に疑問を持ち、感覚を辿りながら奥底にあるものを実験的に形にした作品です。主観でありながら、無意識に感じる違和感には共通項がある。変容し続ける社会の中で、私たちはその欠片にどう気づけるのか。

 

岩淵多喜子 〔リバイバル・リクリエーション〕

「Against Newton」

構成・演出・振付:岩淵多喜子
出演:佐々木実紀、山城友理恵、渡邊絵理

初演照明アドバイザー:岩品武顕
初演共同振付・出演:太田ゆかり、梶原暁子、岩淵多喜子
初演:2003年3月 新国立劇場 Dance Exhibition 2003

photo: 池上直哉

「まっすぐ立つ」というあたりまえの姿勢を維持するのにどれだけの外的、内的力を要するか。
二つの相反するベクトルの中で揺らぐポートレート。

普段私達は意識的、無意識的に重力の影響を受けている。
一度投げ出された物体が様々な放物線を描きながら落下していくように、私達も一度放り出されたらそれぞれの軌跡を描きながら落下へ向かっていく。
抗えない物理的な法則を受け入れながらもあきらめ切れない気持ち。
抗いながらも全ての人に平等に与えられている物理的法則に対する安堵。
重力に従って「もうこれくらいで」という気持ちと、
重力に逆らって「まだまだこれから」という二つの相反するベクトルについての考察

――1999年Dance Theatre LUDENS設立以降、国内外の数々の賞を受賞した振付家・岩淵多喜子。「Against Newton」は、新国立劇場委嘱作品として初演。ニュートンの運動法則と人の一生を放物線に重ね、身体の多様な動きを解体し、身一つでダンスの原点を追求するような作品として国内外で評価を得ている大作です。

◎出演者プロフィール:
※リバイバル上演にあたり出演者を全国公募で選出し、東京・京都で作品稽古を重ねて上演を迎えます。

 

佐々木実紀

東京都出身。6歳よりクラシックバレエを今間千佳子らに師事。青山学院女子短期大学子ども学科在学中に平原慎太郎と出会い、コンテンポラリーダンスを始める。〈関かおりPUNCTUMUN〉で研鑽を積み、現在はフリーで活動。
同氏らをはじめ、多様な振付家の作品に国内外で参加し影響をうける。
自身の思考を可視化し、他者と共有する手段として創作も行う。これまで国内の様々な場所で自作を発表。お茶の水女子大学大学院博士前期課程修了。

 

 

 

山城友理恵

福岡県出身。幼少期よりクラシックバレエや創作ダンスに親しみ、日本女子体育大学舞踊学専攻で多様なテクニックと舞踊理論を学ぶ。在学中にコンテンポラリーダンスに魅了され岩淵多喜子に師事。卒業後は同大学で助手を務め、さらに大学院へ進学しダンサーの身体について研究を深める。現在は九州共立大学スポーツ学部の講師としてダンス教育・舞踊学の指導と研究に携わる。2024年より福岡を拠点に活動を展開し、「場所」と「ダンス」をテーマにしたプロジェクトBashoDanを主宰。

 

 

渡邊絵理

バレエ、新体操を経て、日本女子体育大学でコンテンポラリーダンスを始め、平原慎太郎に師事する。同大学院卒業後、Dance Theatre LUDENS、カンパニーデラシネラなどにて活動。2016年渡伊、2017-19年渡独。2020年東京で、舞台「FORTUNE」などにダンサーとして出演。
2021年韓国のKorea National Contemporary Dance Companyに所属。
2022年から東京を拠点に活動中。

 

 

■ポストトーク ゲスト:多賀盛剛(歌人)

 

Seigo TAGA

1982年京都府生まれ、 兵庫県在住。 歌人。2022年、第二回「ナナロク社 あたらしい歌集選考会 」にて選出される。著書に短歌集 『幸せな日々』 (ナナロク社 )、散文集『映画と感想』(山賊文庫)。またギャラリーapinaにて、調理師の朝田直子と詩人の櫻井周太とともにお菓子と詩と短歌の展示『けむりとくも』(2019年)、朝田直子ともにお菓子と短歌の展示『新未来天気予報の着想』(2022年)を行う。

 

Ticket

購入・予約

Enjoy Dance Festival 2025 in KOBE ーダンスを楽しむ3日間

会場
【A】【C】ArtTheater dB KOBE
【B】【D】新開地アートひろば
日時
2026年
【A】3月6日(金)19:00 開演
【B】3月7日(土)13:00 開演
【C】3月7日(土)17:30 開演
【D】3月8日(日)15:30 開演
料金
(全席自由)
[各回]一般 3,500円/U25・障がい者 2,500円/高校生以下 1,500円/小学生 500円
[セット券]2公演 6,000円/4公演 10,000円
※当日500円増 
※セット券は枚数限定、前売のみ。
※JCDN会員・丼クラブ会員割引有(一般200円引)
※未就学児入場不可
※「U25」「高校生以下」及び割引チケットは、入場時に証明書をご提示ください。
※車椅子でお越しのお客様は、ご予約時にお知らせください。

発売日:2026年1月7日(水)00:00

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