Enjoy Dance Festival 2025 in KOBE 

Cプログラム 作品情報

Cプログラム 3月7日(土)17:30開演 会場:ArtTheater dB KOBE
*各プログラム上演後に、公募二次選考委員をゲストに迎えてポストトークを行います。
*()は振付家の活動拠点 *作品の掲載順は必ずしも上演順ではありません。

 

おかだゆみ(東京)〔公募A〕

「ワレワレソモソモ論」 

構成・演出・振付:おかだゆみ
出演:さとうまゆ、林瑠南、安井美沙、おかだゆみ
初演:2024年「横浜ダンスコレクション2024 コンペティションⅡ」横浜にぎわい座 のげシャーレ

photo: Ohno Ryusuke

「あなたの存在は何を放っていると思いますか。」という問いを巡る応答

他者に問いを投げかけ、実際の声を元に出来上がった作品である。
ヒトは絶えず「離れ、集まる」を繰り返す。それらは写真や映像に収められ、SNSを通して広がっていく。情報を得たヒトビトは、問題や要求を表現しようと集う。どうしようもなく引き離されていくヒトがいる一方で、どうにかしたいと自らの意志で集まるヒトがいる。

皮膚-界面-境界
集団から個人に帰った時に、私は何を放っているのだろうか。スマホが自分の分身となりつつある今、纏わりついたものを取り除いた肉体に何が残るのか。想像してみる。

 

石井あずみ(松山)〔開催地推薦〕

「アンサンディング・ヒーロー」

構成・演出・振付:石井あずみ
出演:髙橋若菜、石井あずみ
初演:2025年11月「愛媛大学ダンス部 Dance Performance 2025」White-dagdag

photo: studio1125

未完成という余白。そのなかで、差し伸べられた手の記憶が次の手を動かす力へと変わる。

人が生きるなかで受け取ってきた救いの痕跡を、身体の中に潜む“もうひとつの動き”として掬い上げる。救われた経験は、その人の内側に静かな重みとして残り、やがて別の誰かへ向かう行為の源となる。
本作は、完成や強さではなく、揺れや傷を抱えたまま他者へ触れようとする過程そのものに、人間の可能性を見出そうとする試みである。

 

司白身/ cue(信州)〔開催地推薦〕

「空ろ木」

構成・演出・振付:司白身
出演:さっとん、なみ、他
音楽・台詞:黒岩力也
初演:2025年8月「Choreographers 2025 信州・上田公演」サントミューゼ

photo: Shinichiro Saigo

「家」に沈む静かな空白を辿り、抜け殻のような私が、その隙間に空ろに滲んでゆく。
記憶と感覚を思考する身体の旅。

ふと立ち止まる、その場所はあなたにとって「家」と呼べるでしょうか。
暮らしのなかで感じる居心地や違和感、何気ないルーティンの奥に眠る記憶や気配。
私たちの身体は、それらを覚えていて、動き出すきっかけを待っているのかもしれません。
「空ろ木」は、そんな声なき声に耳を澄ませるように思考する、身体の旅です。

 

■Ko&Edge Co(東京/京都)〔ゲスト〕

「DEAD 1+」

振付:室伏鴻
出演:鈴木ユキオ、岩渕貞太、目黑大路
初演:2005年

photo: 池田ひらく(提供/金沢21世紀美術館) 

「逆立ちで踊れ」と言ったのはニーチェである。或る日、林と目黑が逆立ちして揺れていた。で、私はニーチェをずらしていったのだ、「死体は踊る」と…。<ダンスでないものは無い>とすれば<ダンスでないはダンスである>筈だ。この、あるとないの間の在るか無きかのダンスで無いがダンスで在る。在るのは、未だ<なにものでもないもの>の運動性である。脆く果敢ない夢のような移動の奇跡である。 (吾妻橋ダンスクロッシングでの『DEAD1』の初演+!)/ 室伏鴻 

*「踊りに行くぜ!!」上演時のテキストより

――室伏鴻が50代後半に、当時の若手男性ダンサーと2003年に結成したのが“Ko&Edge Co”。初期メンバーは目黑大路、鈴木ユキオ、林貞之(2006年より岩渕貞太)。「美貌の青空」「Heels」「始原児」などを発表。「DEAD 1+」は2006年「踊りに行くぜ!!」にて全国8都市で上演。2007年にアジアツアーも行い絶賛を浴びた。初演から20年の時を経て、オリジナルダンサーと共に復活上演!!

 


photo: Wolf-Steiner
 

室伏鴻 Ko MUROBUSHI(1947年―2015年)

1969年土方巽に師事。1972年「大駱駝艦」の創立、旗揚げに参加。1976年舞踏派「背火」を主宰。1978年にフランス進出、以来世界各地を旅しながら創作を続ける。数多くの若い振付家やダンサーと交わり、語らい、影響を与え続けた舞踏家。https://ko-murobushi.com/jpn/select_works/

◎出演者プロフィール:

photo: bozzo  

鈴木ユキオ

「YUKIO SUZUKI projects」代表/振付家・ダンサー
世界50都市を超える地域で活動を展開し、しなやかで繊細に、かつ空間からはみだすような強靭な身体・ダンスは、多くの観客を魅了している。室伏鴻・中村恩恵の作品出演やMV出演、ミュージシャンとの共同制作、バレエダンサーへの振付や「スピッツ」や「エゴラッピン」等のMV・「ミナペルホネン」のカタログモデルなど、活動は多岐に渡る。2024年より「SOKO ARTS FESTIVAL」を立ち上げ、ディレクターを務める。また、小学生出演ダンス作品の振付・演出や、障害のある方へのワークショップなど、身体と感覚を自由に開放し、個性や感性を刺激する表現を生み出す活動を幅広く展開している。

 

 

photo: Sakiko Nomura  

岩渕貞太

振付家・ダンサー。玉川大学で演劇を専攻、並行して、日本舞踊と舞踏も学ぶ。2005年より、「身体の構造」「空間や音楽と身体の相互作用」に着目した作品を創りはじめる。大谷能生や蓮沼執太などの音楽家と共に、身体と音楽の関係性をめぐる共同作業に取り組む。2012年、横浜ダンスコレクションEX2012にて、『Hetero』(共同振付:関かおり)が若手振付家のための在日フランス大使館賞受賞、フランス国立現代舞踊センター(CNDC)に滞在。自身のメソッドとして、舞踏や武術、老子などから触発された表現方法論「恍惚身体論」を開発。桜美林大学、玉川大学で非常勤講師を務める。DaBY レジデントアーティスト。LE SSERAFIMが好き。

 


photo: Matt Leaf

 

目黑大路

舞踏家・振付家。元藤燁子に師事。2001年~2003年までアスベスト館の作品に出演。2003年、室伏鴻が主宰するKo&Edgeに参加し、2010年まで活動。2004年、舞踏カンパニーNUDEを立ち上げ、2009年まで活動。2009年よりソロ舞踏家、振付家としての活動を開始。2010年、文化庁新進芸術家海外研修制度によりニューヨークに留学。
2016年、旅回り一座 ゑびす大黑座を立ち上げ、日本各地で巡業公演を行う。2025年1月より、Kyoto Butoh Experienceを立ち上げ、京都にて訪日外国人へ向け舞踏ワークショップを毎週開催。2026年1月より、定期的に舞踏公演を開催予定。

 

 

■ポストトーク ゲスト:大泉愛子(PRコーディネーター/アートコーディネーター)

 

Aiko Ooizumi
1982年宮城県仙台市生まれ。せんだいメディアテークにて、主催事業、共催事業の運営に携わったのち、関西へ移住。京都精華大学 shin-bi、何必館・京都現代美術館に勤務後、神戸アートビレッジセンター(現新開地アートひろば)に勤務。広報担当として広報誌の企画・編集、アウトリーチ事業を担当。2019年よりデザイン・クリエイティブセンター神戸に勤務。広報を中心に、アーティストサポートプログラム、図書館連携などの事業を担当する。
個人活動として、「ART CAMP TANGO」(京丹後市)、「アッセンブリッジ・ナゴヤ Assembridge NAGOYA」(名古屋市)などの芸術祭広報、Artist in Residence Kobeの運営にも携わる。

 

Ticket

購入・予約

Enjoy Dance Festival 2025 in KOBE ーダンスを楽しむ3日間

会場
【A】【C】ArtTheater dB KOBE
【B】【D】新開地アートひろば
日時
2026年
【A】3月6日(金)19:00 開演
【B】3月7日(土)13:00 開演
【C】3月7日(土)17:30 開演
【D】3月8日(日)15:30 開演
料金
(全席自由)
[各回]一般 3,500円/U25・障がい者 2,500円/高校生以下 1,500円/小学生 500円
[セット券]2公演 6,000円/4公演 10,000円
※当日500円増 
※セット券は枚数限定、前売のみ。
※JCDN会員・丼クラブ会員割引有(一般200円引)
※未就学児入場不可
※「U25」「高校生以下」及び割引チケットは、入場時に証明書をご提示ください。
※車椅子でお越しのお客様は、ご予約時にお知らせください。

発売日:2026年1月7日(水)00:00

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