振付家を目指す若手を対象とした各地のプログラム:ダンスでいこう!! 2025
松山:ダンスをつくる芽

「ダンスをつくる芽」では、4日間の集中プログラムとして、気づく・悩む・深める・客観視する・知識や見識を深めるなど、振付について学び試す場を設けるほか、実践的な照明ワークショップを経て、最終日に成果上演と観客を交えたアフタートークを行います。
夏―秋にかけて全国公募を行い、選考を経て振付家6組が決定しました。
成果発表+アフタートークは無料です。松山で生まれる新たな作品にぜひお立合いください!
■成果発表+アフタートーク
日程:2025年12月14日(日)15:00開演 ※開場は開演の15分前
場所:White-dagdag(ダンススタジオMOGA)
料金:無料
定員:30名
申込:下記のGoogle フォームより必要事項をご入力の上、12/10(水)までにお申込みください。
https://forms.gle/jvkTPGVjwhkmhbA26
■振付家・上演作品(50音順):
・石井あずみ「アンサンディング・ヒーロー」
・泰山咲美(松山)、Riryong Ko(京都)「カリカラ」
・田中伸幸「Blind Γight」
・長野里音「汚穢の底を覗き込む/ 旅してみる」
・成髙有亮「Rebellion : Gen Z」
・野道奈緒「When Warmth Burns -温もりが焼け付く時-」
。
[振付家・作品紹介]
■石井あずみ
「アンサンディング・ヒーロー」
振付:石井あずみ
出演:石井あずみ、髙橋若菜

未完成という余白。そのなかで、差し伸べられた手の記憶が次の手を動かす力へと変わる。
<プロフィール>
兵庫県出身。愛媛大学ダンス部2回生。
高校生の頃、創作ダンスに出会い、呼吸一つ、瞬き一つまでもが「表現」となる世界に心を奪われる。
現在は、愛媛大学法文学部夜間主コースに在籍しており、限られた時間の中でも踊りに触れることを大切しながら、自分の内にある感情をどう踊りへと変えていけるのか、その在り方を求め続けている。
また、卒業論文では「ダンス表現における感情伝達と受容構造〜心理学的スキーマ理論を手がかりに〜(仮)」をテーマ候補に据え、表現と心理の関係について学びを深めている。
本作では、出演者の髙橋とともに、互いの感情や解釈をぶつけ合いながら作品を創り上げた。
振付家としてだけでなく、同じ表現者として“共に踊る”ことに重きを置いている。
■泰山咲美、Riryong Ko
「カリカラ」
振付・演出:Riryong Ko 構成・演出:泰山咲美
出演:泰山咲美 Riryong Ko

本作では、ヤドカリの姿にインスピレーションを受け、変化や変容について模索しました。
ヤドカリという生物の姿を通して、生きるために殻を変えること(=変化)、誰かが脱いだものを自分が着るということ(=変容)に着目した作品です。
私たちは誰しもが弱さを抱え、ゆえに互いに補い合い、生活の場や人との関係性を「殻」のように変化させながら、何か・誰かとともに生きています。
個々の身体はもとより、二つの身体と身体がどのように作用し合っているかという関係性に注目し、観てくださる方にも何か受け取ってもらえれば幸いです。
<泰山咲美プロフィール>
ダンサー/振付家 愛媛県出身
2016年度 NPO法人DanceBox「国内ダンス留学@神戸」5期修了。黒沢美香、余越保子、キム・ジェドクなど、国内外で活躍する振付家とクリエーションを行う。2023年より振付家として活動開始。「Signal Circuit」(2023/松山)、「Re:Signal Circuit」(2024/京都)、「ダイヴ」(2024/三重)を発表。また、演劇作品への多数出演や、幼児教育・親子対象WSなど、様々なジャンルやコミュニティーを柔軟に行き来しながら独自の活動を展開している。
<Riryong Koプロフィール>
ダンサー/振付家 大阪府出身
10歳の時に朝鮮舞踊を始め、高校時代をニュージーランドで過ごし、大学生の時にコンテンポラリーダンスを始めた。言葉のイメージを身体に移した時に生まれる反応や質感、その多様性に興味を持つようになり、2023年にイスラエルに渡る。
国内外の振付家の作品に参加しながら、2024年より本格的に作品の創作を始める。
■田中伸幸(松山)
「Blind Γight」
振付・出演:田中伸幸

photo: studio1125
やさしいひかりにとらわれて、人は掌の上で踊る
<プロフィール>
愛媛大学ダンス部4回生。
小さい頃からダンスに触れ、大学から創作ダンスを始める。
ダンサー個々の世界観を余すことなく作品に刻み込める、
その豊かさに魅了され、自身も同じく独自の世界を築きあげようとしている。
■長野里音
「汚穢の底を覗き込む/ 旅してみる」
振付・出演:長野里音
リサーチ協力:秋田乃梨子、森岡美結菜

photo: 岩本順平
肉体を成り立たせているものについて。
生きている限り生み出される、うごめく汚穢を見つめてみる。
清潔に、綺麗に、距離を取ろうとする感覚について。
はみ出ては混じり合う、波のようなリズムにのって旅をする。
<プロフィール>
神戸出身。幼少よりバレエを始め、大学在学中、コンテンポラリーダンスに興味を持つ。卒業後、NPO法人DANCE BOX主催「国内ダンス留学@神戸8期」に参加。
2023年度 dBアソシエイト・ダンサーとして様々な作品に出演。その他、砂連尾理 ・寺田みさこ、安本亜佐美 等の作品に出演。空中パフォーマンスや未就学児対象のパフォーマンス型ワークショップのナビゲーターも務める。
地上から空中までを踊り場と捉え、ダンサーとして国内外で活動している。
■成髙有亮(松山)
「Rebellion : Gen Z」
振付・出演:成髙有亮

photo: studio1125
それでも構えは崩さず、今日もここに立つ。
<プロフィール>
愛媛県西条市出身。愛媛大学ダンス部3回生。
小学2年生から高校卒業まで柔道に励む。その後、愛媛大学に進学し、入学オリエンテーションで愛媛大学ダンス部の演舞に心を奪われ、入部することを決意。創作ダンスの奥深さを実感し、模索しながら自分の表現を広げている最中である。
■野道奈緒(東京)
「When Warmth Burns -温もりが焼け付く時-」
構成・演出・振付・出演:野道奈緒

愛することよりも、愛されることの方が何倍も難しい。受け取った愛を正しく消化し、昇華すること。そして、自分が渡した愛が思い描いていた形とは違うかたちで受け取られたときに湧き上がる怒り。
―生きるって、やっぱり難しい。
「完全なまま生きる」ことよりも、「不完全なありのままの自分を認めて生きる」こと。そのことを、自分自身に向けて、作品を通して認めていきたいと思い、制作しました。この作品を通して、見る人が自分の内側を少しでもクリアに、そして繊細に感じられるような、そんな存在になれたら嬉しいです。
<プロフィール>
6歳で踊りに出会い、ダンス歴16年。
Jazz、バレエ、ヒップホップ、コンテンポラリーなど様々なジャンルを経験。
中学3年の頃、腰椎分離症で1年間の療養期間を経て踊りを再開する。1年の療養期間中に感じた踊りに対する欲と表現することの必要性、踊れなくなトラウマなどが今の自分のダンスを作っていると感じる。
専門学校の留学時にコンテンポラリーの可能性の広さに引かれ、その後はコンテンポラリー1本で歩もうと決意する。
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■「ダンスをつくる芽」プログラム内容
日程:2025年12月11日(木)~14日(日)
場所:White-dagdag(ダンススタジオMOGA)
ファシリテーター:得居幸(yummydance/ハンブンコ)
講師・メンター:yummydance<宇都宮忍、合田緑、高橋砂織>、赤丸急上昇<赤松美智代、丸山陽子>、山内知江子(チェコアニメ作家)、高橋正和(照明家)
―温泉のある街・松山の場と人のあたたかさの中で4日間を過ごす。
―全国対象。講師・メンターが側にいて「つくる」を深める。
―期間中、照明家によるワークショップがある。
松山では5年前より「カラダでTRY ANGLE」と題して県外から講師等を招いて、作品を観る、ワークショップ作品に出演することで、創作への関心を芽生えさせる育成プログラムを継続してきました。
その成果もあって、作品作りに関心を持つ人が小さなダンスの動きを創りだしています。
次なるステップとして、その小さな動きの種をきっかけに15-20分程度の作品を作るための学びと経験の場を新たにスタートさせます。
講師・メンターは、松山を拠点に20年以上にわたり活動を行うyummydanceと赤丸急上昇、他にチェコアニメ作家の山内知江子、照明家の高橋正和。4日間の集中プログラムとして、気づく・悩む・深める・客観視する・知識や見識を深めるなど、振付について学び試す場を設けるほか、実践的な照明ワークショップを経て、最終日に成果上演と観客を交えたアフタートークを行います。
■スケジュール
12月11日(木)オリエンテーション/ショーイング+クリティカル・レスポンス・プロセス
12月12日(金)クリエイション&サポート
12月13日(土)クリエイション&サポート+照明ワークショップ
12月14日(日)観客を交えて上演、アフタートーク
*クリティカル・レスポンス・プロセスとは、アーティストが作品を成熟させることを目的に、鑑賞者とのフィードバック形式を用いたディスカッションを通じて行なわれ、建設的な創作のヒントとする批評のシステムです。
■企画運営

有限会社オフィスモガ(おどる基地MOGA)
「ダンスが生活の中にあるといいな」と信じる人々が運営する会社。メンバーのほとんどが、踊る人、創る人。表も裏もダンスのことを考える日々。色々な価値観が出会い繋がりあって、さらなるダンスの未来をワクワクしながら創造中。有限会社オフィスモガは1998年愛媛・松山を拠点に設立。様々なダンスレッスンを行うオープンスタジオとしてスタートしたおどる基地。2000年より、週末を使ってダンスパフォーマンス、演劇、ワークショップ、ライブ等を行えるパフォーマンススペースとしても活用を開始。多ジャンルのダンスに触れることのできる環境をつくり、国内外のアーティスト間の交流を広げ深め、刺激のある場所を提案し、松山らしいオリジナリティ溢れる芸術発信地を目指す。2014年6月には、さらに松山の中にアートが育つ現場を応援していくことを目的に新しい可能性を発掘し育てて行く企画を企てるDance Art Growth Of Matsuyama(通称dagdag)も開始、100人規模の小劇場「シアターWhite-dagdag」を運営。人と出会い、文化と出会い、新しい自分に出会える場所としてのリージョナルシアターが備えるべき機能を携える。
Website: http://www.moga-jp.com
X: https://x.com/dancestudiomoga
Instagram: https://www.instagram.com/dancestudiomoga/
Facebook: https://www.facebook.com/profile.php?id=100092751578682
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アーティスト/スピーカー
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ダンスでいこう!!松山プラットフォーム 松山「ダンスをつくる芽」作品観覧+アフタートーク
発売中
- 会場
- White-dagdag(ダンススタジオMOGA)
- 日時
- 12/14(日)15:00~(openは開演の15分前)
- 料金
- 無料
定員:30名(先着順)
申込:下記のGoogle フォームより必要事項をご入力の上、12/10(水)までにお申込みください。
https://forms.gle/jvkTPGVjwhkmhbA26





