Bプログラム　3月7日（土）13:00開演　会場：新開地アートひろば
*上演後に、公募二次選考委員をゲストに迎えてポストトークを行います。
*（）は振付家の活動拠点　*作品の掲載順は必ずしも上演順ではありません。

■新開地舞踊歌劇団　〔オープニングパフォーマンス〕 12:15～@1F・1room

下は11才から上は70代までプロ・アマ混在した多彩なメンバーで構成され、”地域に開かれた芸術”を体現し、2018年の結成以来ダンスを心から楽しむメンバーを募り活動を続ける。新開地の名物として親しまれてきた経験を活かし、多彩なメンバーによる自由な表現活動の場作りを目的に、傾く（カブく）姿を披露する。
（監修：長与江里奈）
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■ロスホコス（京都）〔公募A〕

「生きがい／IKIGAI＝Life+ing」　

構成・振付・演出：ロスホコス
出演：乾光男、草山太郎、西野至、丸山信行、楠毅一朗
演出補佐：片岡左知子
初演：2025年6月「Hanabi Firework Flames Festival 」Glasgow.CCA

photo: Braian Haetley and Tricky Hat Productions

本作は年齢、身体、性別、社会的役割といった境界を超えて“生きる”ことを踊る、全5章から成る身体表現作品である。

見えないところに、
灯っていた、ひとつの火。
誰に見せるでもなく、
わたしは、それを燃やし続ける。
生きがい/IKIGAIは、どこかにあるのではなく、
燃やし続ける、その営みのなかにある。
何者にもならず、何者にも戻らず、
わたしは、いま、〈わたし〉を踊る。

■新井海緒（京都）〔開催地推薦〕

「Stick Out」

構成・演出・振付・衣装：新井海緒
出演：桂阿子、松村有実
初演：2024年9月「コンポジション成果上演Vol.12」a-core-dance arts studio
リクリエーション：2025年11月「京都振付実験室」SPACE LFAN

photo: umiak- Kim Sajik

無力感に苛まれても、追いかけて振り落とされてもしがみついて、そうやって未来を切り開いていく。必要なのは抗い、旗を振り続けることだ。

今回は西洋の音楽技法「フーガ」に東洋の文化「所作事」を組み込み再解釈に挑戦しました。
西洋と東洋、舞踊と所作、人と物。
相対するものでもどこか共通点があり形を変えてどこにでも存在しているように思います。しかし異文化摩擦は大なり小なりどこでも毎日起こっており、驚かずにいられません。しかしそれに抗うのか、排除するのかはたまた受け入れ次の未来へ向かうのか、私たちは今何を選べば良いのでしょうか。

■井田亜彩実/ Dance Company Arche（東京）〔公募B〕

「SIgN」

構成・演出・振付：井田亜彩実
出演：荒俣夏美、南帆乃佳、黒須育海、仙石孝太朗、KENVOSE、井田亜彩実
音楽：笠松泰洋
美術：川口眞人
衣装：武田久美子
初演：2025年9月 Dance Company Arche主催公演 北千住BUoY

photo:大洞博靖

眼球の裏側で、叫びが静かに反響する
その奥にあるのは、観察される自らの姿
内に響く像は、やがて風景へと染み出していく
風景の側に生命が宿るのは
私が人間だからだ

「SIgN」は、エドヴァルド・ムンクの作品群《Frieze of Life（生命のフリーズ）》から着想を得て制作を始めました。
この作品群は、目の前の風景と、それを見つめるムンク自身の感情が交錯する瞬間を絵画にしたものであり、生を叫び、愛に飢え、怯え、死を凝視する――人間の感情生活を物語る連作だと伝えられています。
風景と心が共鳴する。なんと不気味で、同時に魅惑的なことなのでしょう。

ムンクの作品群に宿るこのコンセプトを手がかりに、現代を生きる私たちの人間性をダンスとして立ち上げるとき、皆さまの前にはどのような風景が現れるのでしょうか。

■ポストトーク　ゲスト：森本アリ（音楽家、他）

Ari Morimoto 技術のないことを武器に音楽の敷居を下げ続ける音楽家。三田村管打団？、音遊びの会、塩屋楽団などで活動。神戸の西の小さな町、塩屋の海辺の洋館「旧グッゲンハイム邸」の管理運営人。塩屋を文化的に遊ぶ「シオヤプロジェクト」主宰＝写真集、カルタ、アートブック、地図、まちあるき、歩き回り音楽会、トーク、リサーチ、アーカイブなど企画＆制作。著書に『旧グッゲンハイム邸物語』がある。好きな振付家はアラン・プラテル。好きなカンパニーは松山大学ダンス部。