新進気鋭の振付家が世界に羽ばたくためのアワード:

KYOTO CHOREOGRAPHY AWARD 2024

-若手振付家によるダンス公演&作品を巡るディスカッション-

2025年2月23日(日) 18:00開演・ 24日(月祝)15:00開演
(開場は開演の30分前)(上演時間110分+ディスカッション60分 予定)
(アワード受賞者発表 24日19:30頃 ※配信なし)
会場:京都府立府民ホールALTI(〒602-0912 京都府京都市上京区烏丸通一条下ル龍前町590-1)
料金:[各日]前売2,500円/U25・障がい者 2,000円/高校生以下 1,000円
        [セット券]一般4,000円/U25・障がい者 3,000円  ※枚数限定

     ※当日500円増 
※障がい者は介助者1名も同料金 ※セット券は枚数限定・前売りのみ ※JCDN会員割引有(一般200円引)※未就学児入場不可

チケット発売日:11月20
日(水)10:00~
チケット取扱:
https://choreographers.jcdn.org/reservepost

 

参加振付家・作品 *振付家名・グループ名・活動拠点・作品タイトルの順に表記 

2/23(日) 18:00

YANG CHEN(ヨウシン)/Fifth Arrow(東京)chairs:囲碁
豊田ゆり佳(東京)籠#3
高橋綾子/Ayalis In Motion (東京)Political Spaghetti

2/24(月祝) 15:00

横谷理香(石川)あやつり あやつられ
宮悠介(東京)かたちたち
中川絢音/水中めがね∞(東京)「しき」
※両日とも、3演目終了後にディスカッションを行います。
※上演順は上記の通り予定しています。

 

 

『KYOTO CHOREOGRAPHY AWARD』は、コンテンポラリーダンスの振付家育成プロジェクト「ダンスでいこう‼」の新プログラムとして2020年に創設しました。このアワードは、振付家の次なる活動へのステップとなることを目的に、作品発表の機会と賞を設け、観客と共に作品を巡るディスカッションを行います。審査委員にダンスのプロデューサーや評論家、他分野の専門家等を招き、京都賞・奨励賞・ベストダンサー賞などを決定します。各賞は、作品の完成度・魅力だけではなく、振付家の未来に対する期待を含めた後押しとなる事を目指します。

3回目となる2024年は、全国32組の応募の中から書類選考にて6組を選出し、京都府民ホールALTIで2日間に分けて上演します。1日3組の上演後にディスカッションを行い、2日目の夕方に各賞の授与式を行います。
観客投票による観客賞も用意しています。ぜひご覧ください!

観客投票について

あなたの一票が振付家の未来を拓く!

京都府民ホールALTIでご覧になる観客の皆様の投票にて観客賞を決定します。また、公演入場料収入による収益の50%を、観客の投票数に応じて出演団体に分配しお支払いする形で、振付家をサポートする仕組みを設けます。
*各日に上演された振付家に対してのみ投票できます。〆切は
両日ともディスカッション終了後30分までとなります。
*今回は、オンライン配信を行いません。ぜひ劇場でご覧ください。

 

〈振付家・作品紹介〉

YANG CHEN (ヨウシン)/Fifth Arrow(東京)「chairs:囲碁」 

構成・演出・振付:楊晨 YANG CHEN(ヨウシン)
出演:三木珠瑛、李怡純子 LI YI CHUN ZI(リ イジュンコ)、張芮晴 ZHANG RUI QING(チョウ ゼイセイ)、楊晨 YANG CHEN(ヨウシン)
制作アシスタント:張飛 ZHANG FEI(チョウ ヒ)
舞台美術:馬銘涵 MA MING HAN(バ メイカン)、楊晨 YANG CHEN(ヨウシン)
初演:2024年3月(パリ国立高等美術学校礼拝堂)

 

 

火、詩、ランプ、ポート、マトリックス、そして最後にダンス。
「私」は未知の前世と未来を見つめ、「私」は秩序とは何かを理解しようとする。

「chairs 」と身体を表現のメディアや象徴的なメタファーとして用い、異なる文化背景における個人経験、権利と集団的無意識との繋がりを探求します。この作品は「chairs」シリーズの第五作目です 。
火、詩、ランプ、ポート、マトリックス、そして最後にダンス。 「私」は未知の前世と未来を見つめ、「私」は秩序とは何かを理解しようとする。

 

豊田ゆり佳(東京)籠#3

振付・出演:豊田ゆり佳
出演:岩田奈津季、柴田桜子、中川鈴音、渡部恭子
音楽:酒井風

初演:2019年(立教大学新座キャンパス)

 

 

身体表現と音楽を無関係に捉え反復する。それによって崩壊する身体。悪夢のような30分。

この作品は、10分ワンフレーズの振り付けを3回繰り返す構成です。音楽と振り付けは独立して進行し、特定のリズムに従わず、ダンサーの体感時間に依存します。このズレが全体に影響を与え、同じ振り付けの再現を不可能にします。また、振付家豊田の権威を問い直す要素もあり、ダンサーが振り付けを反復することでその意味を変容させます。その結果、観客はまるで共有された悪夢の中にいるようです。

 

高橋綾子/Ayalis In Motion (東京)
「Political Spaghetti」
振付・演出:高橋綾子
出演:小泉朱音、荒俣夏美
初演:2023年

撮影:草本利枝

あなたの好きなパスタはなんですか? わたしはスパゲッティボロネーゼが大好きです。

普段臨床心理士、ダンスムーブメントセラピストとして病院等でも勤務をしており、日頃から触れるという行為の影響力とパワーを目の当たりにしてきた。また一方で実際には直接触れない、空間の共有や気配も同じく力強いものだと考え、不可視なエネルギーを理解し身体化したいとも考えてきた。触れるという行為と人の気配、それに対する反応は個人的な現象で定量的研究はできないが、ダンサーの個人の身体的・心理的プロセスを身体に落とし込み共有する事で、観客がダンサーの身体を通して自身の体験として舞台作品を”肌で”感じることができると期待する。

 ”Political Spaghetti”を通して根源的なふれあいの意味や空間の共有の高次的理解を深めたい。脳の体性感覚野において多くのパーセンテージを占める唇に注目し、唇同士の接触と接触部位同士をどこまで離すことが出来るかなどをリサーチしながら作品制作に取り組んだ。

 

横谷理香(石川)「あやつり あやつられ」

構成・振付・演出:横谷理香

出演:MARTA GRESPAN、一宮周平、真下恵、田村穂乃香
小道具製作:柴田鑑三
初演:2023年11月(山代温泉専光寺)

撮影:草本利枝

コンテンポラリーダンスはなんだか小難しい
お茶はさらに小難しい 
私はそんな思考にあやつられていました

ある日彼女がお茶を点ててくれた。
その所作はとても素敵なダンスに見えた。
そしてその姿は、何かにあやつられているようにも、何かをあやつっているようにも見えた。
お茶って難しいと思っていた私の価値観がぐるっと変わった。

お茶を入れるというただの風景
ただの風景も少し視点を変えると見え方が変わるのかもしれない。

日常が非日常に変わり
非日常が日常に変わる
その狭間やそのゆらぎ

もしかしたら
みんな知らないうちに視点や思考も、
あやつり あやつられているのかもしれない

 

宮悠介(東京)かたちたち

構成・演出・振付:宮悠介
出演:小澤早嬉、星善之
初演:2024
年(ムリウイ)

 

photo: アラキミユ

だからか私はいつだって、かたちに憧れ囚われている
私のかたちを乗り越えて、ぐしゃぐしゃでも真っ直ぐと

舞台に2つの肉体がある。
互いの人生を再生しながら、同時にそれを浴び続ける。
近づくごとに反射し合って、眩しくなったり陰ったりする。
彼らを見ていて強く思うのは、本当はかたちなんて手放したいのかもしれない。
互いに輪郭を溶かして、ぼかして、滲みだすような曲線がみえる。
互いのかたちを乗り越え合って、ぐしゃぐしゃでも真っ直ぐとした曲線がみえる。

 

中川絢音/水中めがね∞(東京)「しき」

演出・振付:中川絢⾳
出演:AYUBO、岩本⼤紀(⼭海塾)、岡本優、LINDA、(以下、⽔中めがね∞)⾦愛珠、根本紳平、中川絢⾳
振付助⼿:⼩川莉伯
⾐装:清川敦⼦
初演:
2021年( 神奈川県立青少年センター スタジオHIKARI)

撮影:金子愛帆

NF F NS NC – 我かつて存在せず、そののち存在し、いまは存在せず、思い悩むことなし

⾃分が存在しない世界を私は知らない。
その世界に私はいないし、きっと私の悲しさもそこにはない。
だけど、何かを失った時悲しまずにはいられない時がたまにある。
いつか何もなくなることを私は知っている。
天才も愚者も美⼈もブスも、地球ごと。
なのに、何かを残すために精⼀杯になってしまう時がたまにある。
私の⺟は、墓は建てず⾻は瀬⼾内海に撒いて欲しいらしいのです。
墓より⾯倒臭そうで笑う。
葬式について調べていたら、⼈⽣について考えていました。
端的にいうとそんな作品です。

 

賞に関して

KCA京都賞
KCA奨励賞(2組)
オーディエンス賞 (観客による投票)
ベスト・ダンサー賞(出演されたダンサーに贈る賞)

●上記5つの賞を予定。アワード審査会の公演&ディスカッションを経て京都賞、奨励賞(2組)、ベスト・ダンサー賞はアワード審査委員が決定します。なお、該当者なしの場合もあります。 

KCA京都賞・奨励賞受賞作品は、次年度以降に「Choreographers」(全国の公共ホール等における再演プラットフォーム)等での再演/リ・クリエーションの機会が設けられます(※)
※但し、文化庁の採択状況によって変更になる場合がありますことをご了承ください。     

アワード審査委員 ※五十音順、敬称略

石井達朗(舞踊評論家)
唐津絵理(愛知県芸術劇場芸術監督(アーティスティックディレクター)、Dance Base Yokohamaアーティスティックディレクター)
黒田育世(振付家・ダンサー、BATIK主宰)
高嶺格(演出家・美術家、多摩美術大学教授)
東野祥子(振付家・ダンサー、ANTIBODIES Collective 代表) 
三上さおり(世田谷パブリックシアター 劇場部企画制作担当)
鷲田めるろ(十和田市現代美術館館長)

 

―――――

【問合】
京都コレオグラフィーアワード事務局(JCDN内)
Mail: kca★jcdn.org(★を@に代えて送信ください) Tel: 075-361-4685(JCDN)

【開催クレジット】
[助成] 文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(芸術家等人材育成))
   独立行政法人日本芸術文化振興会
[主催] NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク(JCDN)
[運営アドバイサー] 一般社団法人ダンスアンドエンヴァイロメント

[協力] 北海道コンテンポラリーダンス普及委員会/STスポット/山田企画/NPO法人DANCE BOX

――――

▶KCAこれまでのアーカイヴはこちら
2020(第1回)https://dance-it-is.com/program2020/kyoto2020/
2022(第2回)https://choreographers.jcdn.org/2022/program/kyotochoreographyaward2022/

応募要項

・KCA2024の応募要項はこちら ※募集は〆切しました。

https://choreographers.jcdn.org/opencall/kca24_yoko

Ticket

購入・予約

KYOTO CHOREOGRAPHY AWARD 2024―若手振付家によるダンス公演&作品を巡るディスカッションー

会場
京都府立府民ホールALTI(〒602-0912 京都府京都市上京区龍前町590-1)
日時
2025年 2月23日(日)18:00開演・24日(月祝)15:00開演
料金
(全席自由)
[各日]前売2,500円/U25・障がい者 2,000円/高校生以下 1,000円
[セット券]一般4,000円/U25・障がい者 3,000円
※当日500円増 
※障がい者は介助者1名も同料金 
※セット券は枚数限定・前売りのみ 
※JCDN会員割引有(一般200円引)
※未就学児入場不可 
※「U25・障がい者」「高校生以下」チケットは、入場時に証明書をご提示ください。

[発売日]11月20日(水)10:00~

[取扱] 

・teket  https://teket.jp/12251/42832

・ALTI窓口(窓口販売のみ、電話予約不可)

※JCDN会員割引は、teket のみ取扱 ※peatixでの取り扱いはなくなりました。

購入・予約についてはこちら