振付家・ダンサー
石川県山代温泉生まれ。
幼少期より身体を動かすことに魅せられ、9歳でモダンバレエを始める。永井与志枝・北井千都代に師事。第一回ソウル国際ダンスコンペティション第2位受賞を機にヨーロッパへ渡り、コンテンポラリーダンスを学ぶ。以降、国内外の多様な舞台に参加し、異なる文化や身体、表現との出会いを通じて、創作の幅を広げていく。

トヨタコレオグラフィーアワード ガラ公演（東京・金沢）への出演をきっかけに上京。Dance Company Baby-Q（現Antibodies Collective）のメンバーとして、東京・大阪・ヨーロッパ各地での公演に参加。その後、ドイツやイギリスでも活動を続けたのち、地元・石川県に拠点を移し、ダンサーとして、そして振付家としての活動を展開している。

ダンス作品にとどまらず、オペラや演劇、音楽家とのコラボレーションによるベイビーシアター、創作音楽劇『星の音楽』（2018）など、ジャンルを越えた舞台制作にも携わる。保育園や児童館での上演などを通じ、舞台芸術を子どもたちの身近に届ける活動も行ってきた。

近年は、茶人との出会いを通じて、所作や間合いの美しさ、人と人とのつながりに着目。九谷焼作家や自身の和菓子職人としての活動も活かし、土地に根ざした文化や手仕事に敬意を払いながら、伝統と現代をつなぐ作品創りや茶会創りに取り組んでいる。

振付においては、「身体に宿る物語」や「関係性の中に現れる美しさ」を丁寧に掬い上げることを大切にしている。