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レポート/アンケート

出演者・参加者

サッポロコレオ2024 参加者レポート

おかだゆみ
(東京)

4日間ひたすらに振付ということに向き合い、没頭することができました。まずは会場のパトスに来て思ったことは、シンプルですが、広いということです。体を動かす場所があり、考える時間がある。考えることに煮詰まったら、寝っ転がる場所がある。自由に出入りできるストレスフリーな空間が4日間の集中力を引き上げてくれたように思い、環境の広さがで思考の広がりと繋がっていることを痛感しました。
メンターの平原さんときたまりさんには、創作の原点と本質に気づかせていただきました。
振付を始めてから5年ほど経ち、作品のスタイルは見えてきたものの、「何かが足りない、作品の強度を高める何かが必要だ」と薄々感じていました。じっくり対話していく中でそれが言語化され、実際に動いて試してみるというトライ&エラーをすることでどんどん明らかになっていきました。言語化することは対話する場があれば可能かもしれないけれど、動いて確かめてみるという実験は、場所と時間が十分にあり、メンターという指針を示してくれる人がいるからこそできることだと思います。
言語化と実験を繰り返していく中で、「なぜそうするのか」「何を作りたいのか」「これからどうしたいのか」といった、原点に帰っていきました。それは東京にいると見失っていた部分でした。札幌に来て「なぜ」を考え、札幌の振付家たちとも交流するうちに、作ることの本質にまっすぐ向き合うことが如何に重要かが身に染みました。振付することってこんなに面白かったんだと思えました。

今井琴美
(東京)

スケジュールの都合上ショーイング前日からの参加でディスカッションやクリエーションの場に居合わせる事が出来きなかった事が心残りとなりました。
それはメンターと作家たちの信頼関係などの関係性が確実に構築されたんだなとその場にいなくても空気感で伝わってきたからだと思います。
メンターは作家、作品に寄り添い、作家は悩みながらも誠実に向き合う姿勢と、参加された作家は皆20代のフレッシュな方々ともありとても眩く、こういった企画は特に作品を作りたいと思いつつなかなか前に進みきれない新しい世代の作家のたまごたちには特に良い環境だなと思いました。
ショーケースでは簡易的といいつつ会場や主宰の皆さまの手厚いサポートもあり空気感はしっかりとした公演そのもの、当日パンフレットがないことが不思議に思えるくらいの作品群を観れたと感じました。
私自身も恐縮ながら作品の上演をさせて頂き大変感謝しております。
アフタートークではショーイングまでの数日間でも作品がすごく変わったという事を拝聴させて頂き、上演時間が数十分の作品が多かったのでアーカイブとしても変わる前の作品も観てみたかったと作品の変化について興味を持ちました。
これから先もこういった企画は持続的に、様々な若手アーティストのサポートと交流の場としてますます発展されていくことを願っています!!