Report/Survey
振付家・ダンサー
例えていうならば、鎖国状態で踊りを続けてきた私にとって、今回のコレオはいままでの踊りの世界とは正反対に位置する経験です。
私の中で知らず知らずのうちに構築されていた常識をそれと捉えられたこと、今後の私にとって大きな財産となりました。
技術面でも、メンターのお二人のご指導の元に、構成、踊りのテクニック、テーマの詰め方などを、新たな角度から学びとった貴重な時間です。
舞台を完成させる照明、音響、舞台監督の方方と接する時間も大きな学びでした!舞台は一人で創るのではなく、迷惑をかけてかけて出来上がるのだと、、、笑
今後自分で舞台を創る時どのように情報を整理してお伝えするのがいいのかというような具体的なことから、リノの貼り方、ステージの立ち上げ方など実用的なことまで。(ステージ作るの大変だった笑)
どれもこれも勉強になりました。
私が持っているもの、伝えたいメッセージ、出さなくてはいけない何か、というものがテーマや、コンセプトと言われるものになった時、どうしてそれを「踊り」という形で表現したいのか、についても考えました。
音楽、映像、演劇、絵画、彫刻でもなく踊りにあるもの。それは現実的な、制限された肉体と、生身の身体の呼吸感という神秘的な可能性。切り離すことができないはずの思考を手放す瞬間に魅力があるように私は思います。
世界がどんなに荒もうとも、私は踊りから離れられないと、改めて自覚した1週間でした。