Report/Survey
振付家・ダンサー
今回、北九州でのChoreographers公演に参加させていただき、本当にありがとうございました。また関連企画として「踊るお茶会」というワークショップを行わせていただけたことも含め、私にとってとても大きな経験となりました。
公演については、限られた時間の中で作品をどのように舞台にのせていくかに向き合い、悩みながらも試行錯誤を重ねる時間となりました。今回ご一緒した舞台監督、音響、照明のスタッフの皆さんは初めてお会いする方々で、自分の中にあるイメージやニュアンスをどのように伝えれば良いのか、丁寧に言葉を探しながら作品を作っていく必要がありました。
普段の石川県での活動では、長くご一緒しているスタッフの方々と阿吽の呼吸で進められることも多く、改めて「伝える」ということに意識を向ける機会は多くなかったように思います。だからこそ今回、過去に印象に残っている照明の雰囲気を別の照明家の方にどう伝えるかなど、一つひとつ言葉にして共有していく過程はとても新鮮で、多くの学びがありました。
正直に言えば、もう少し時間があれば、という思いもありましたが、その一方で、この短い期間の中でも形にしていくことができたことは、自分にとって一つの自信にもつながりました。
また、地方に拠点を置き活動している中で、こうして別の土地で作品を上演できたこと、そして北九州のお客さまの温かい反応に触れられたことも、とても印象に残っています。同じ日本でも、場所が変わることで作品の受け取られ方が変わるということを実感できたのも、大きな発見でした。
今回の経験を通して、自分の中にあるイメージをより丁寧に言葉にしていくこと、そしてそれを他者と共有しながら作品を立ち上げていく力を、これからさらに磨いていきたいと感じています。今後はこの経験を活かし、さまざまな場所で作品を届けていけたらと思います。
また、関連企画として「踊るお茶会」という、ダンスとお茶会を組み合わせたワークショップを開催させていただけたことも、非常に学びの多い時間となりました。もともとこの企画は予定されていたものではなく、私自身の「北九州でワークショップも実施したい」という思いからご提案させていただき、実現に至りました。
開催にあたっては、現地の制作スタッフの方々とやりとりを重ねながら内容を組み立てていきました。当日は、公演をご覧いただいた方だけでなく、ダンスに興味のある方、またダンスには馴染みがなくてもお茶に関心を持って参加してくださった方など、さまざまな方にお越しいただくことができました。
参加された皆さんがそれぞれの形で楽しんでくださっている様子がとても印象的であると同時に、このワークショップは自分自身にとっても大きな気づきをもたらしてくれました。作品を別の角度から深めることができるだけでなく、観る側にとっても作品をより身近に感じ、楽しむきっかけをつくることができるのだと実感しました。
私が作品の中で扱っているお茶や練り切りは、本来は実際に味わうものですが、舞台上ではそれを直接体験していただくことはできません。その分、想像を通して感じてもらうことを大切にしています。一方で、このワークショップでは実際にお茶とお菓子を手に取っていただくことができ、その体験が作品とつながることで、より深く味わっていただける時間をつくることができました。
また、これまでまったく縁のなかった土地でワークショップを実施できたことも、自分にとって大きな自信となりました。今回、北九州という新しい場所で公演とワークショップの両方を行えたことで、今後の活動の広がりや可能性を強く感じています。
このような貴重な機会をいただき、心より感謝しております。
KCAで再演出来るチャンスをいただけた事で、自分が大切にしたい事について改めて向き合い、再考するきっかけと時間を持つことができたことが1番の財産です
他の誰もできない、やっていないであろう、和菓子とお茶とダンスで作ろうとしている世界・ジャンルを発見できた自分を、誇りに思って良いと感じ、それと同時にこの世界をもっともっと深めていきたい、もっと面白い世界が見れるのではないかという期待も持てたこと。
だからこそ、もっと色々な場所で自分の作品を発表してみたいと思ったこと。
それが、自分の芸術活動のためだけではなく、自分の住む地域を元気づけることに繋がるかもしれないと気づいたこと。私の場合は山代温泉という土地の魅力発掘にもなり、魅力発信の一つにもなるのではないかということ。
作品が成り立つ為にたくさんの方に支えて頂いている事への感謝とともに、おかげさまで誰かの支えになることができた作品への感謝の気持ち。
大きな劇場で作品を発表するという素晴らしさはもちろんあるが、私の作品は大きな劇場の舞台作品というよりは、作品に手が届く、息づかいや温もりが届く小劇場やもっと観客と近い場所に合う作品なんだなと改めて認識できた。
地方で活動している身としては大劇場ではなく、商店街や暮らしに根ざした場所にどうダンス作品が絡んでいけるか?とよく考えることがあります。
私の街には小劇場はないし、1000人入るような大きな劇場(文化会館)しかない小さな街で、コンテンポラリーダンスというものに興味がある人はほぼいない。
そんな場所は日本中にたくさんあるはずです。
だからこそ、劇場ではない場所で行うコンペティションがあっても面白いなぁと思いました。
舞台ではないその場所をどう使うか?舞台よりも振付力や演出力が試される気もして、審査基準(どんな作品を求めているか?)とともにコンペティションの在り方にも多様性があるとコンテンポラリーだなあと感じた時間でもありました。
実際、自分のことを振付家と呼ぶにはなんだか違うなぁ(そんな偉そうな立場ではないなぁ、、、、と)という感覚があるのは正直な感覚の一つなのですが、とある地方の田舎の街で踊りに関わっている1人の人として、2022年、2023年と、この振付家育成事業続けて参加することができ、作品を創作すること、表現すること、が自分が思っている以上に豊かで、自由で、価値があるものだと言う事が感じられた今回のVISIONのWSそして、VISION+の公演でした。
どうしてもお教室文化が根強い石川県、大御所先生の言うことが絶対の文化がまだ大いに残っている、加賀市には大学も無いため、外からの情報が入りにくく、若者のエネルギーが少なく刺激が少ない、また、小さいが一応観光地で、商業に携わっている人が多いので利益追求や商売になるかならないか、儲かるか?人を集める事ができるのか?派手か?と言うものがとても大切にされるという事を常々感じ、自分もその1人となっていることを実感する中で、この踊りというものをどう扱っていったらいいのか、と自分の中で悩むことも多い中で、島さんがおっしゃってた、
何かの役に立つのか?
わかんないねぇー、わかんないけど感動があるんだよね。
社会を豊かにするための活動なので、ぜひちゃんとお金をもらってやること。
という言葉をいただき、
その後の作品のプレゼンまでに、各自考えをまとめる時間の中で、
自分の中に、
今自分がこの山代温泉にいること。
そして、今回もこうしていろんな方との出会いがあったこと。
それを、もっと山代温泉に(地域に)還元したい。
と、そんな大きな目標が生まれました。
何かの役に立つかわからないけど、もしかしたら社会の役に立つかもしれない。そのために覚悟を持ってやってみる。
外から来る人たちに何かを変えてもらうというより、中にいる人たちが動かないといけない。
私は私のやり方で、踊りという芸術活動・和菓子という素材(芸術品)・地域の人たちや文化・などなど、いろいろな素材を紡ぎ合わせながら、作品を創作したり、地域にとって、もしかしたら何かの役に立つかもしれない活動をして行けたらいいなと、今回のWSそして公演を振り返りながら考えています。
こうして、いろんな気付きを得る場所・きっかけ・チャンスを作ってくださった、JCDNの皆さん、芸術文化振興会の方々、文化庁の方々、そして税金を納めてくれている方々、地域の皆さん、参加者の皆さん、専光寺さん、洋平、そんな数えきれないくらいの沢山の方々への感謝すると共に、私もこれからそんな立場になれるように、もっとしっかりサポートできるといいなとそんなことを思いつつ、また一歩ずつ進んでいけたらなと思っています。
本当にありがとうございました!そして、引き続きよろしくお願いいたします!
本番までの約1週間、本当に充実した時間、そして素晴らしい経験をさせていただきありがとうございました。
素晴らしいスタッフの皆さんとの作品作り、そして打ち上げでもたくさんの方と話をするきっかけをいただき、いろんな方からフィードバックをいただくことで、また前に進む力をいただきました。
まず、照明の高田さんとの明かり作りの時間がとても素晴らしい経験でした。
いつもは自分の想像の中で照明プランを作り、それを照明さんに実行していただいていたのですが、今回はまずイメージを伝えて、高田さんがいろんな提案をしてくださった中で選択して作っていくということをさせていただくことで、自分の中での照明でできることの幅がグッと広がりました。
また、
舞監さんをはじめスタッフさんの手厚さも素晴らしかったです。
そして、個人的に寺田みさこさんにもダンサーとしての立場、振付家としての立場その双方からフィードバックをいただくことができたこと、また、じゃれミサ作品の何度も再演することで作り込まれた空間時間の濃密さや、じゃれみさグループの今回だけで終わらずこれからも繋げていこうという動き、などなど、本当にたくさんの刺激をいただきました。
作品に関しては、最後までいろんな挑戦をできたこと、良いことも良くなかったことも踏まえて、出演者みんなもっとやりたい!と言ってくれ、わたしももっともっとこの作品をブラッシュアップしていきたい、と、次上演するにはどうやったら良いかと、考え、動き始めています。
山代温泉でのワークショップで出会った子達とまたどこかで公演したいねという話も出始めています。
取り急ぎ、今年は夏にかけて、茶人のマルタと九谷焼窯元さんのギャラリーでの新作茶会(ダンス✖️お茶)の創作、また、金沢ナイトミュージアムの企画で、クラシックの音楽家の方々とバロックをテーマにした公演でダンス担当として関わらせていただきます。
できることを一つずつコツコツとやっていきます。
素敵なきっかけ、チャンス本当にありがとうございました!