スーザン・バージュによる公開トークのお知らせ
「ダンスでいこう!!」全国+北九州プログラム

2024.10.26

短期集中ゼミ『振付を探る9日間の冒険』 

スーザン・バージュによる公開トーク

聞き手:チョン・ヨンドゥ(振付家・ダンサー)

 

アメリカに生まれフランスに帰化した後、ダンサー/振付家/教育者として現代舞踊の未踏の世界を開拓した重要な人物であるスーザン・バージュ。1992年から1998年にかけて京都に滞在したのを機に、日本の古典芸能に特徴的な「美」を見出しユニークな作品を制作、今日まで古代日本の儀式舞と現代舞踊との関係性を研究し続けている。現在は北九州で暮らしているスーザンが、自身の人生における振付の歴史から、ダンスというものの根源的な有り様を紐解いていく3時間のトークセッション。

■このセッションは、チョン・ヨンドゥ氏が講師を務める短期集中ゼミ『振付を探る9日間の冒険』の2日目の講座にあたります。ゼミの参加者も同席します。

席数限定で一般公開する大変貴重なトークセッションです。お早めにお申し込みください!

 

2024年12月1日(日)14:00~17:00(開場 13:40)

会場:J:COM北九州芸術劇場 創造工房・稽古場

参加費:一般 2000円 学生 1000円

定員:30席限定(先着順)

申込:https://forms.gle/p47yhhde631vXMc98

問合:080-1711-5074(タニセ)

※スーザンは英語で話します。日本語の通訳が入ります。
※後半に、Q&Aのコーナーを設けます。

 

スーザン・バージュ(Susan Buirge) 

幼少の頃から様々なダンスに触れて育ち、ミネソタ大学在学中にモダンダンスに出会う。1962年に初のソロダンス “A Trilogy”を制作。大学卒業後、ニューヨークのジュリアード音楽院に入学し、1963年から1967年までアルウィン・ニコライ・ダンスシアターで学びながらニコライの助手を務める。1968年の作品 “Televanilla” はダンスとビデオ映像を組み合わせた歴史上初の作品となった。

1970年にフランスに渡り、自身のダンスカンパニーを結成。彼女の方法論や哲学はフランスのダンサーや振付家に大きな影響を与えただけでなく、ヨーロッパ諸国や北アメリカ、アフリカ、アジア、カリブ諸国でレクチャーをすることで、それらの地域にも広がっていった。

彼女の抑制された身体の動きとオスティナート(反復)によるプロセスはミニマルアートに接近することとなり、非日常的な場でのダンスや、振付自体に対する問題提起、更には画家、映像作家、建築デザイナー、作曲家とのコラボレーション等に代表されるアメリカ現代舞踊の新しい潮流を積極的にフランスに紹介する役割を担った。およそ100に及ぶ作品の制作を通じて彼女は現代舞踊の未踏の世界を開拓した。

1992年から1998年にかけて京都にレジデントアーティストとして滞在した際に、雅楽の演奏家や京都の現代舞踊家とユニークな作品を制作する機会に恵まれた。4つの作品からなる “The Cycle of the Season”は、人間の文明や歴史に絶えず対峙してきた彼女の作品の中でも特筆すべきものとなった。その経験が神楽の儀式舞を調査研究する要因となった。

1995年から2007年まで、フランス・ロワイヨモン財団の現代舞踊PJのディレクションを担当し、彼女自身も多数のレクチャーやワークショップを実施。2008年に彼女はパリを去り、島根県鎌手に居を定め、古代日本の儀式舞と現代舞踊との関係性について研究を行った。その後2011年に北九州市に転居し、様式におけるダンスの起源について今も研究を続けている。

プロフィール全文はこちら(参考動画もございます)
https://choreographers.jcdn.org/artist/susan-buirge

 

主催・企画・運営/NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク(JCDN)

現地制作・共同運営/谷瀬未紀(ピカラック)

協力/北九州芸術劇場