参加されたプログラムについて。発見したこと、吸収できたこと、振付家(または振付家を志している)の方は、
特に今後の活動のプラスになったことなど。
振付家とのやり取りの中で、強度が高く緻密な動きをダンサーの身体に染み込ませること、またそこからダンサー自身が作品の中で生きられるようになるには、振付家との身体感覚についての共通言語が必要であることを学び、改めて振付られるとは何かを実感しました。
また、デュオ作品とははなんたるかを肌感覚で学ぶことができたのは、これまでに無い経験でした。作中では、ほとんど接触も無ければ、息を合わせて踊ることもない中で、二つの身体が舞台上に存在しなければならないことを強く感じさせるのは何故か。『男時女時』は、おそらく、砂連男さんとみさこさんの日常的なやり取りから生まれる呼吸や互いの存在の認識が作品の強度に繋がっているのだと思いました。クリエイションの時間だけが作品づくりに繋がるのではないこと、他にも沢山の学びと知識を得ることができた時間でした。
プログラムに対してのご意見・ご感想など。
出演者としてこのプログラムに関わることが出来たのは、今後、作品や踊る環境を自らつくっていく上でとても有意義なことだったと感じています。アーティスト同士の交流でコミュニティが広がっていくことの嬉しさもありましたが、なにより、小屋入りしてゲネと本番を迎える間に作品がブラッシュアップされていくのを間近で目撃出来たのがとても衝撃的で、この場掴み、空間と作品とを共有させていく、まさにこれがコンテンポラリーダンスなのだと学びました。
また、二日間、沢山の作品と出会えたことで、私にとってダンスがダンスたらしめる条件とは何か、そもそもダンスってなんだ?、、を大変考えさせられました。そして、若手アーティストとして作品を見る、いち観客としてダンスを楽しむ、この二つの時間軸を過ごすことが出来たのがとても嬉しかったです。改めて、ダンスが好きだと思えました。
ありがとうございました。
|