Report/Survey

レポート/アンケート

講師等

得居 幸

振付家・ダンサー

-あなたは、どういう振付家を育てたいと思いますか。

自分の作り上げたい世界を、誰に遠慮する事なくのびのびと、だけどしっかりと作品にし続ける事の出来る人

 

-また、そうした振付家を育てるために、何が大事だと考えていますか。

経験者が過分な干渉をしないけれど、必要なサポートをしながら、それぞれが刺激し合える様な環境や作品発表の企画があり続けること

 

-実際に行ってみてどうでしたか。また、期待していたこと、これから期待することなど、お聞かせください。

私はクリティカルレスポンスのナビゲーターとして関わらせて貰い、リズ・ラーマンのこの方法を久しぶりに実践して強く思ったのは、これからの若手の作品作りに関わるアドバイスをする際に、この手法はとても重要だと感じた。

松山では、作品作りを長くしている人と、これから作っていこうという人の間に、経験的な意味でも年齢差があり、アドバイスの仕方に師弟関係の様なものが出やすい状況がある。(それは無意識に)実際、講師や先生として仕事をしている振付家も多い。

このプロセスを踏む事で、それぞれの立場をフラットにし、「教える」というポジションからの意見ではない話し合いが出来るので、若手振付家も、いち振付家としての立場からの発言や作品への責任が出てくるし、意見を参考にしながらものびのびと作品に向き合えると感じた。

 

-プログラムに対してのご意見・ご感想など。

私は松山のプログラムの事しかわかりませんが、停滞していた何かが、ざっと流れ始めた!!という喜びを感じるプログラムでした。
様々な舞台作品を鑑賞できる事に加え、ダンスを様々な角度から語ることで、より多様なスタイルや意見や悩みを味わえるというのは、他にある様で無いプログラムだったと思います。