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レポート/アンケート

上演作品振付家

星加昌紀・高橋砂織 /HONEYSUCKLE

振付家・ダンサー

参加されたプログラムについて。発見したこと、吸収できたこと、振付家(または振付家を志している)の方は、
特に今後の活動のプラスになったことなど。

(高橋)自身の身体の使い方への新たな方向性が見つかったり、今までの作品制作への向き合い方の変化を感じた。
小劇場の良さもありますが、中ホール舞台での作品発表の場が持てたことは、作品制作において、貴重な時間でした。
新作発表ということで、まだまだ時間は足りておらず、客観的に照明・音響・道具などのツメに至らなっかた部分もありましたが、また機会があればブラッシュアップしていきたいと思います。
踊りとは、作品とは、何を、どのように、オリジナリティとは・・・など、自問自答し試行錯誤し続けたクリエーション期間でした。
貴重な時間をありがとうございました。多くの人に観てもらうことにより、新たな作品の見え方が聞けたのも発見でした。

(星加)コロナが五類に移行してからの公演、久しぶりのホール公演になりました。ハニーサクルとしてはおよそ6年ぶりの新作での参加になりました。自身の体の不調、左肩の故障からの復帰という事もあり、今回の作品づくりは、今までと全く違うアプローチで臨みました。今の自分の身体と向き合いながら、振付を行った点が大きな変化となりました。また、踊る最新にも、かつての様な動き方をすると、身体をまた壊すおそれがあり、苦戦致しました。同時にソロではなく、デュオなので、作品や、振付についてのコンセンサスにかつて無い程時間がかかりました。
その時間がかかった分、ホールに入ってからのスタッフさんとのやり取り等は、スムーズだったのではと思います。
ハニーサクルの作品を観た事がある人には、今までとは違った風に伝わり、新しい挑戦が良い意味で届いた様に思われます。
地元作品が2作品でしたが、東京からの若手振付家の作品にも刺激を貰いました。
公演後も身体は大丈夫だったので今後活動していく上での作品づくり、作風の手ごたえを感じる良い機会となりました。皆様有難うございます。

プログラムに対してのご意見・ご感想など。

(高橋)素晴らしいプログラムだと思います。このような機会が続いてほしいと願います。
いくつかの作品が同時に観れることでそれぞれの振付家の目線が見えるのも興味深かったです。トークに振付家の方2名がきてくださり、トーク含めて刺激的な時間でした。お互いの作品について話せる時間が打ち上げという場以外で持てると良いと感じました。
自分自身が体験していくことで、プログラムの価値観が理解できたり、他のプログラムとの違いや、関連性がより理解できたと思います。創り続けることと、シーンが動いていくこと、それをサポートしていくこと。どれもつながりあって色濃い現場だと感じています。本当にありがとうございました。

(星加)松山以外の振付家作品が観られる機会が得られて良いと思います。プレトークにも、県外からの振付家が2人も来られて、特別な機会となりました。ダンスも観たかったなと思いつつ。松山ではコンテンポラリーといいますか、20〜30分クラスの作品を観る機会が減ってきているので、もっと頻繁にこういう機会が必要だなと思いました。かつての松山のダンスの熱量、規模とは違いますが、コンテンポラリーダンスを知るきっかけとして、観る事の重要性、それも地元以外での振付家作品を生の目で観る必要性を感じています。SNSでは得られない直接的な経験、実際に人に会う機会が、やはり人を動かす影響力となると実感致しました。いいプログラムだと思います。