Report/Survey

レポート/アンケート

上演作品振付家

今井琴美

振付家・ダンサー

参加されたプログラムについて。発見したこと、吸収できたこと、振付家(または振付家を志している)の方は、
特に今後の活動のプラスになったことなど。

まず自分の作品において、今回演者が違うことにより作品の再解釈、解体、構築のプロセスを再び追うことによる気付きが多々あり、それにより過去の自分自身と対話が少なからず発生したように思います。楽曲に関しても再び今解析すると編曲と作品構成の共通性を改めて感じる事ができタイムカプセルを開けたような感覚になりました。
プログラムに関して、A〜Dそれぞれの色の特徴はあったと思いますが私の参加させていただいたBプロは全作品”男女のデュオ”という所でシンプルに人間(ジェンダー、セクシャリティ、ジェネレーション)のバリエーションとしての表現が垣間見れたのではないか?と興味深かったです。(モニター越しではありましたが)
プログラム編成が面白かったです。
意図でしょうか?たまたまでしょうか?
意図としたのであればプログラム編成に関しての何か後日談があると知りたいなと思いました。
全プログラムを通してどの作品も気鋭で刺激的でとても楽しく素晴らしい機会でした。
選出作品の選出ポイント、プログラム編成などのポイントをざっくりでも知れる機会があると作品を作ったり、関わったりする時にまた違う目線が生まれてくるのではないか?また舞台を観る側にとっても理解の質の変化があったり興味を引いたりするのではと思うので参考までにそういったコメントもHPを介して拝見出来る機会があると嬉しいです。
(舞台を作る側のWS、セミナー、トークセッションとか今後あればぜひ聴講したいです!)
振付家として、正直振付家と言っていいのか…公に発表し再演もしている作品は本作品SET UPだけなので大変おこがましいのですが、私的に哲学、美学、質感の追求を第一に鑑賞者に対しても何か違和感や引っかかるような事、知らぬうちに侵食していくような事物をダンス(ないし身体表現)を通して創れたら良いなと鑑賞者アンケートを拝見し強く思いました。有難いです。