【ダンスでいこう‼2024】信州:「山あいの振付キャンプ」終了しました!(9/13-16)

2024.9.18

2024年9月13日~16日に長野県筑北村の草湯温泉冠着荘 にて、#ダンスでいこう!!2024 「信州:山あいの振付キャンプ」が開催されました!

運営のADM naganoによる3泊4日のキャンプレポートをお届けします。 

▶▶プログラム詳細 https://choreographers.jcdn.org/program/d24_shinsyu

 

🤸‍♂️Day1

 

16名の参加者が、長野県内、秋田、東京、神奈川、千葉、京都から筑北村に集まりました。
オリエンテーションでは自己紹介、事前に宿題が出ていた、テーマや目的、今思っている「あなたにとって振付とは」を共有してもらいました。
今回の企画は経歴は問わず、間口を広く募集をしていたので、実に様々な生き方、あり方が「振付」という一本の軸に向けて場を共にしています。
ボリュームたっぷりな夕食のあとは、鈴木ユキオさんのボディワーク、どのように振付しているのか、アウトプットすることの必要性などを話していただきました。
「出して出して出しきった後に、自分のものが残る」
という言葉がとても印象的でした。

🤸DAY2

  

2日目はメンター横山彰乃さんのウォームアップから始まりました。
体の部位を細かく意識して30分以上動き続け、参加者の体と感覚がしっかりと引き上がりました。
1人1人の創作過程の話をメンターとやり取りする対話の時間、各自創作タイム。
ゲスト講師によるトークイベントでは、作曲家の渡辺裕紀子さん、人類学者の分藤大翼さん、演出家戯曲家の藤原佳奈さんから、それぞれの活動の話を聞きました。
ダンス以外の分野の創作や幅広く踊りを捉える視点に触れ、クロストークでは「創作」の原点にも迫る深い語り合いの時間となりました。

🤸‍♂️DAY3

   

二瓶野枝さんのウォームアップでは、コンタクトのペアワークで他者の身体を感じ、ソロであっても自分以外の何かを感じて創作することができるという体験をしました。
即興ソロ回しは、お互いの踊りをほぼ初めて見合う機会でした。
16名の参加者が1人ずつ現時点での振付をメンターとスタッフに見せて、対話をする中間発表。
アイディアをどうやって振付にするのか、それをどう見せるのか。
出しては悩み、試したり壊したりしながら、本気で振付に挑む参加者の熱量と、それを受け止めて丁寧にフィードバックするメンター。
今回の振付キャンプのクライマックスとも言える濃密なやり取りが行われました。
明日はいよいよ3泊4日の最終日。
温泉とおいしいご飯と山あいの景色と、集った人達との交流がエネルギーとなり、参加者のみなさんは最終ショーイングへと向かっています!

🤸Day4 (The final day)

 

前日の中間発表を終えてから参加者の顔つきは明らかに変わり、残り少ない時間でどこまでできるか、それぞれ追い込む姿がみえる、少し緊張感のある最後の夜を過ごして、
いよいよ最終日。
午前9:30から、16名が1人10分以内のショーイングしていきました。
中間発表でやったものを壊し
メンターのアドバイスに挑戦した姿、
空間の使い方の工夫、
演出を施したもの、
自分の体のあり方へのチャレンジ、
この4日間で向き合い、考え、伝え、聞き、動いてみたことが16人分そこに現れていました。
「振付」という言葉の幅は広く色んな捉え方があり、この企画の目的である
“自分の創り方を見つける”のスタートが垣間見える時間でした。
参加者もそれぞれの振付にコメントを紙に残し、メンターからは、ひとりひとりへ最後のフィードバックがありました。

最終の振り返りでは、
・日常では集中して向き合えなかった挑戦したいことに、ゆっくり時間をかけることができた
・参加者の創作に向き合う姿が刺激になり、新しい挑戦に踏み出せた
・もっと長い作品をつくりたいと思うようになった
・自分は振付を創ることが好きではないことがわかった
・課題がたくさんみえて、次に繋げていきたいことが明確になった
などの感想を聞かせてもらい、
各々がみつけたお土産を持って、それぞれの日常へと冠着荘を後にしました。

(レポート・企画運営:ADM nagano 分藤香、矢萩美里)