Report/Survey
振付家・ダンサー
私は現在、愛媛大学ダンス部に所属している。ダンス部で参加するイベントや大会以外で踊る機会は今回が初めてであり、このような振付家育成を目的としたダンスプログラムに参加させていただいたことは、自分のダンスと深く向き合う非常に貴重な経験となった。また、全国から集まったダンサーの方々と関わることができたことも、本当に刺激的で意義のある時間だったと感じている。
この期間中、私たちは自分たちの作品と、そして自分たちが何を表現したいのかという問いに真摯に向き合い続けた。私はこれまで、自分自身のことがよく分からず、独自の踊りや表現を見つけることができていなかった。これまで創作してきた作品においても、自分なりに納得のいく表現を見いだせず、常に模索している状態だった。しかし今回のプログラムでは、自分の中から生まれる小さな感情一つひとつを、すべて身体で表現することに全力で挑戦した。
期間中の成果発表の場で、メンターの方々から客観的な意見やアドバイスをいただくたびに、自分の中で凝り固まっていた何かが解き放たれていくように感じ、表現したいことが次第に広がっていく感覚を覚えた。これはこれまでに体験したことのない、初めての感覚だった。「自分を表現する」ということは非常に難しいが、今回自分から逃げずに挑戦したことで、自分にしかできない表現や踊りを少し見つけることができたように思う。
ダンスを一から生み出すことの難しさや困難さにも何度も直面したが、その都度、振付家の石井と話し合いを重ね、納得がいくまで挑戦し続けた。立ち止まったときにはすぐにメンターの方々から貴重な言葉をいただけるこの環境は、本当に恵まれていると感じた。普通の大学生活では得難い経験をさせていただいたことに、心から感謝している。
今回の経験を通して、ダンスを一から創作することの大変さと同時に、コンテンポラリーダンスの魅力ややりがいを改めて実感した。この場に挑戦する前と後では、確実に違う自分を発見できたと感じており、今後の大きな糧になると思っている。今回学んだことを3月の全国大会に向けた練習に還元し、作品のさらなるブラッシュアップに努めていきたい。