Report/Survey
振付家・ダンサー
今回のプログラムでは、これまでに上演したことのある作品を再演できる機会をいただき、作品の内容を見直す良い機会となりました。同じ作品を時間をかけて育てていく環境はなかなか難しい中で、安心して上演できる場が用意されていたことで、クリエーションに集中することができました。フェスティバルという形式の中で、他の振付家の作品と自分の作品を良い意味で相対化することができました。自分の作品にはどのような特色があるのか、どのような癖があるのかを見つめ直すと同時に、他の振付家の良さを知ることで、自分にない要素にも気づくことができました。
また、アフタートークや上演後の会場では、さまざまな振付家や選考に携わった方々とお話しする機会がありました。今後どのような展開ができるのかについてじっくり話すことができ、次に進む道への参考となるご意見をうかがうことができました。
地域とアートを結びつける拠点施設がいくつもある神戸というまちは、ダンスとアートを地続きで結びつけながら会話ができる場だと感じました。話題の中心はダンスでありながらも、そこからより広い視野で話すことができる環境はとても楽しく、神戸で上演できたことに心地よさも感じました。
そして今回のフェスティバルを通して、自分の作品に出演してくれるメンバーとの関係をさらに深められたことも大きな収穫でした。普段とは異なる拠点での上演は、食事を共にする時間から本番までがつながっており、お互いの人としての良さを再確認できる機会となりました。やはり作品は、出演してくれる人たちとその中での関係性が大きな要となっていると感じます。それはダンスの面白さでもあり、今回の経験はその部分をより強くしてくれました。また、このメンバーとこれからも作品を共に作っていきたいという、今後の展開に向けた前向きな気持ちも生まれました。