Report/Survey
振付家・ダンサー
2024年に振付を本格的に開始し、今回初めて4日間という時間を通してFBを具体的にもらううという機会をいただきました。
自身で振付をしていると、テーマに沿った動きやシーンの立ち上げがどうしても一方通行になり、展開がある程度限られてしまう部分が出てきてしまいますが、それを全く異なるバックグラウンドをお持ちの方々に、外から見た視点でコメントをいただけたことは、「自身の作品がどう見えているのか?」「どこまで・何が伝わっているのか?」に向き合ういいきっかけとなりました。
自分が持つ切り口とは、別の切り口からたくさんの言葉をいただき、自分が難しいと思っていたことが意外と身近なところにヒントがあったのかもしれない、などの気づきが多く、作品を作るということへのハードルがいい意味で低くなったと思います。
また、他者と作品について質問と思考を繰り返すことは、結果として「自分が作品を通して何をしたくて、何を伝えたいのか」について深堀することに直結していると感じました。多くのコメントをいただくと、自身の考えから一時は離れてしまい、そのコメントに気持ちが左右される瞬間もありましたが、そのたびに「なぜ私は踊っているのか?」というところに立ち返る必要があり、作品を超えて、振付家として、ダンサーとして私がしたいことを追求する濃い時間になったと思っています。
また、他の参加者の作品を4日間かけて見ることも、とても意味があり、価値のあるものだったと思っています。作品のどういう場面で見ている人が興味や質問、違和感を持つのか、他の方の作品を見ながら気づくことも多く、自分の作品と重ね合わせる時間にもなり、今回の4日間を通して、自分の作品を内側と外側の両方から観察することができてよかったです。
クリティカルレスポンスという方法を初めて経験しました。メンターへの質問を考えるのがとても難しかったです。自分の今のフェーズが果たしてクリティカルレスポンスを受けるに値するフェーズなのか?ということも考えました。
今の私は、動きを作りながら自分の色を探しているというフェーズにあります。テーマに対してどこまで自身の納得いく動きを作れるのかが今の大きな課題と関心どころだったりしますが、クリティカルレスポンスのプロセスは「作品そのものを作る工程」よりも、「テーマ・意図・受け取り方に関するディスカッション」に重きが置かれているのかなという印象もあるので、私が今のフェーズにいる上で、どのようにクリティカルレスポンスに参加をしたら自身にとってプラスになるコメントがもらえるのか?という視点で参加しました。結果として、クリティカルレスポンスのルールに従って進行いただきながらも、柔軟なコメントを4日間を通していただけたと思います。
また、照明ワークショップはとても貴重で贅沢な時間でした。現場によっては照明家の方があまりにもベテランなあまり、その姿勢に圧倒され、萎縮しながら照明プランを伝えることも少なくありませんが、今回はとても親切に、たくさんの提案をしてくださり、最終的には振付家の意図に寄り添った照明を作ってくださいました。このような機会は今後もたくさんあればいいなと思いました。ありがとうございました。