参加されたプログラムについて。発見したこと、吸収できたこと、振付家(または振付家を志している)の方は、
特に今後の活動のプラスになったことなど。
初演時から四半世紀もの間、多くの人の記憶に刻まれ、愛され続けている「Be」を踊らせていただけたこと、心から感謝しています。
「Be」はダンス作品というより、2人で生きているところを観てもらっているような作品でした。もちろん身体的な強度は必要で、たくさんの学びを得たいま、精進あるのみ!な心境です。
ただそれ以上に、相手を信頼して委ねたり、委ねられたり、心理的な部分でのチャレンジが大きかったです。他者を信じる過程では必ず自分自身と向き合う必要があることも、身をもって感じました。オーディション時には漠然としか掴めなかった作品ノートの言葉が、輪郭をもって、心にぽっとり座っている気がします。
「自分自身であること 自分自身でありながら他者と存在すること 他者と存在しながら自分自身であり続けること」。
それがどういうことなのか、分からなくていいから、ずっと忘れずに覚えておきたいです。
また岩淵さんから何度か、「あとはダンサーに託すね」といった言葉をかけていただきました。信じて手放してくださっている安心感とともに、振付家が作品に込めた想いや意図を理解し、体現する役割・責任がダンサーにはあると、身が引き締まる思いにもなりました。リバイバル作品だからこそ、より強く感じたのかもしれません。当たり前のことかもしれないですが、ダンサーとしての在り方を改めて考える機会にもなりました。
岩淵さんとオリジナルのお二人が重ねてきた時間を思えば、たった16回のリハでその境地に辿り着けるはずもなく…。ようやく入り口に立てたところです。だからこそ、「Be」をもっと味わいたい、いろんな景色をみたい、と強く願ってしまいます。
このお稽古期間で得た経験や想いをホクホクと腹の底に携えたまま、踊り続けていきます。
貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。
プログラムに対してのご意見・ご感想など。
今回の舞台には、普段踊りとは接点のない職場の人たちにも多く観にきていただきました。会社で感想をもらいましたが、それぞれに色々なストーリーを重ねてみてくれたようで、「Be」は万人の物語になりうるということに、ハッとしました。
「踊りをみる」というのは、馴染みのない人にとっては非日常なことで、限られた時間の中の特別な主張だと思われがちです。もちろんそれがある種の醍醐味でありその良さも感じつつ、舞台で観た「出来事」が、観た人自身の「日常」に自然と繋がったことが、とても尊いことのように思いました。
生活の延長線上にあって、踊ったあとや踊りを観たあと、からだや心に起きた変化を感じながらまたいつもの生活に戻っていく。忘れたと思ったら、ふとしたときに思い出す。
こんな経験をできるだけ多くの人と共有したいと心から思います。
私を窓口に、踊りに触れたことのない同僚たちをどんどんダンスの世界に引き込んで、コンテンポラリーダンスをもっと観たい!と思ってもらうことが、目下の目標です。
今自分が選択している環境だからこそできることを考え、ダンサーとしても成長していきたいです。
|