【ダンスでいこう!!2025】 大船渡:「三陸の郷土芸能を習う旅」終了しました!!(10/6-11)

2025.10.13

振付家を目指す若手を対象とした各地のプログラム:ダンスでいこう!! 2025
大船渡:「三陸の郷土芸能を習う旅」@浦浜民俗芸能伝承館にて終了しました!!JCDNによるレポートをお届けします。

👉【ダンスでいこう!!2025】大船渡:「三陸の郷土芸能を習う旅」
習った芸能:浦浜念仏剣舞・金津流浦浜獅子躍(大船渡市三陸町越喜来)
日程:10月6日(月)~11日(土)
参加振付家:大久保裕子、大橋武司、坂口友紀恵、白濵凪沙、田村興一郎、葉山悠介、彦根由実
■プログラム詳細▶️ https://choreographers.jcdn.org/program/d25_ofunato

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三陸国際芸術祭(サンフェス)2025in釜石の翌日、10月6日から6日間、
滞在する市内のホテルから車で30分離れた伝承館へ移動して毎日稽古。初めの2日間は3時間。
残り4日間は1日約6時間、2種類の芸能を習わせていただき、最終日の午前と午後に装束を着けて外庭で発表しました。

 

 

師匠は念仏剣舞と獅子躍、まったく異なる2つの芸能を両方とも現代に復活させて率いる古水力さん。
三陸国際芸術祭が生まれるキッカケになった方でもあります。

実は獅子躍の方は、昭和8年の津波で道具も全部流され、当時踊っていたメンバーもなく、存在していたことは分かっていても再現は不可能だったそうで、
浦浜から車で1時間半離れた江刺市梁川の金津流獅子躍に50歳近くで入門し、それから20年かけて習得されたとのこと。

古水さん自身が、縁もゆかりもない芸能を習いに行って習得した経験があるからなのか、
三陸国際芸術祭の前に、震災後2年経って始めた「(芸能を)習いに行くぜ」の受け入れについて初めてJCDNの佐東がお話に伺ったとき、
気さくに応じてくれて、5時間ほど芸能について話をしたそうです。
この出会いが、「(芸能を)習いに行くぜ」や「三陸国際芸術祭」につながり、
更に今回の振付家育成事業のプログラムとして「三陸の郷土芸能を習う旅」につながっています。

打ち上げで古水さんから、次のような話がありました。
「今までもいろいろ三陸国際芸術祭の関連で教えるのはやってきたけど、
外の人に6日間も本格的に教えるのはこれが始めて。」と伺いました。
「交流を重ねがら、それをひとつのエネルギーにしながら、こういう小さな集落の2つの芸能を守ってきた。
年に2日3日しか来れないという人もいるけど、そういう人たちとの交流の積み重ねがあったから、今がある。
遮断されていたら今回は休むかと、なまけ癖が現れてきたんじゃないかなと。
外部との交流、県外、外国との交流は非常に大事な、目に見えない要素があると考えています。
だからみなさんがここにおいでになるというのを聞いた時に、いい機会だなあと。
何が何でも受け入れて交流を重ねよう、明日につながる状況ができあがればいいなと期待を込めて皆さんをお迎えした。」とのことでした。

滞在期間の前後にサンフェスのプログラムがあったことで、トークやサンフェス広報や事務局の皆さんにも
習いに行く取り組みをみていただく機会になり、また振付家の皆さんにも芸術祭の取り組みを知ってもらう好機になりました。

振付家に芸能を教えてほしいという要望を快く受け入れてくださっただけでなく、短期間で学ぼうという私たちに
師匠は本当に丁寧に接してくださいました。
本来、プリントにコピーしたりビデオに残すのも禁じられていたという踊りと歌の基礎になる口唱歌を
テキストにしたものをいただき、その意味や歌い方を教わり、
装束のひとつひとつの身に着け方、道具の意味、動きはもちろん間の取り方、太鼓の叩き方、
そして本来死者を弔う踊りであるという芸能本来の意味まで。様々な事柄を丁寧に丁寧に教えていただきました。
師匠が20年かけて習得された芸能を、そう簡単には踊りこなせないものですが、
体験そのものが本当に貴重な学びだったと思います。

 

 

古水さんの他にも、剣舞と獅子躍、それぞれの師範から高校生まで、6-7名のメンバーにも連日、
我々の稽古にお付き合いいただいただけでなく、最終日のなおらい(打ち上げ)では
秋刀魚をお振舞いいただき、皆さんの温かさに感謝の気持ちでいっぱいです。
本当に本当にお世話になりました!!

 

 

さて、7名の振付家それぞれがこれからどのような活動を続けていかれるか、期待しています。
またこれからも浦浜に訪れて、祭りのお手伝いをできるようになるといいなと思います。

振付家自身のレポートは、今後アップしていきます。お楽しみに!!