ダンスでいこう!!2026 全国:『日本版・コミュニティダンス・ファシリテーター養成スクール2026』〈参加者レポート①:柿崎麻莉子(入門コース)〉
2026.7.23
5月のGWに2年に1回のコミュニティダンス・ファシリテーター養成スクールの8回目を開催しました。
当スクールはこれまで様々な地域で行ってきましたが、8回目の今回初めて、(株)けいはんなさんの共催をいただき京都府で実施しました。
また、コンテンポラリーダンス新進振付家育成事業「ダンスでいこう!!」の1プログラムとして位置づけて「振付家割引」制度(受講料を割引)を設け、計14名の方が当制度を活用しました。
振付家割引制度を活用された振付家のうち、6名のレポートを紹介します!
👉【ダンスでいこう!!2026】全国:『日本版・コミュニティダンス・ファシリテーター養成スクール2026』〜これからの社会を、ダンスとともに〜
日程:2026年5月3日(日)~6日(水祝)
会場:けいはんなプラザ (〒619-0237 京都府相楽郡精華町光台1-7)
講師:隅地茉歩、阿比留修一、アオキ裕キ、マニシア、稲田奈緒美、北村成美、中西麻友、佐東範一
オンライン講師:新井英夫
■プログラム詳細:https://choreographers.jcdn.org/program/d26_school
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最近の活動の中で、ダンスの魅力や可能性をより広くコミュニティでシェアしていくにはどうすればいいのか実践を重ねていました。産後子どもにとってのアートや身体の重要性を学び、指導をしているGagaの文脈でもSeated Gagaという高齢者や車椅子の方に向けたクラスが始まるなど、手探りながらも実践を続けてきました。身体に大きな変化が訪れる子どもや高齢者、社会的に何らかの難しさを感じている方にこそ、身体の喜びが必要だと感じるようになるその一方で、本来「意味」や「効果」など必要がないはずのアートに意味づけをしているような、居心地の悪さも感じるようになっていました。そんな違和感をかかえながら、わからないなら学んでみようの精神で、今回のプログラムに参加しました。

今回のプログラムでは全講師によるクラスを受けられたことが贅沢でした。講師のみなさんが一人一人の声に寄り添い、アーティストとして柔らかい部分も見せてくださっているのが、誠実で美しいと感じました。
ALSの診断を受けている新井さんのクラスでは、横になったままの姿勢で見える範囲の空間に手を動かしてダンスをつくるなど、身体と向き合ってきた人間だからこその知性をもって、現在の身体感覚を言語化し、他者と共有できるワークに変換していました。身体に対峙するアーティストの存在の凄みを感じ、どんな体であってもその体にしか経験しえない身体があり、その身体に気づき・言語化し・シェアすることは、身体の専門家であるアーティストにしかできないのだと、その事実に感動しました。

市民参加型公演やPDダンスなどの現場のお話を聞く機会もあり、「踊らなくてもいい、でも踊りたいなら、私たちはあなたと踊る準備ができているよ」とそう言えるような関係性が構築できる力の必要性を感じました。あぐらをかかず学び続けなければならないということだと思います。
また今回関わった参加者の皆さんは、他者への想像力をもって言葉を選び、他者の個性を面白がれるような素敵な方達ばかりで、ファシリテーション以前に人として学ぶべきところが沢山ありました。
クラスや対話の中で「コミュニティダンス」という響きがまとう社会的効用や福祉のイメージの大きさに戸惑うこともありましたが、「CAREではなくJOYとして、踊りが人と人を繋ぐ状況について考えたい」と自分自身の視点を定める機会にもなりました。
他の人の身体は経験できない、という前提のもと、他者の声を聴き、学んでいくことの大切さ。人の立場を想像できる人、他者を面白がれる人間になりたいと思いました。
コミュニティダンスのファシリテーターに限らず、ダンサーとして、人として、自身の在り方を見つめ直す時間となりました。


柿崎麻莉子