金津流浦浜獅子躍
Kanatsu-ryu Urahama Shishiodori

 自ら囃し、自ら歌い、躍る。         
 鹿踊りは、太鼓をつけない幕踊り系と太鼓をつけた太鼓踊り系に大別され、金津流は、太鼓踊り系に属する民俗芸能。装束は、他のいかなる芸能にもみられない一種の威厳さがある。鹿角を横に張り出した獅子頭に長い髪采を豊かに垂らし、上半身を麻の前幕をもって覆い、下は大口袴。頭上に赤地の太く大きい華鬘(けまん)結びと絵柄の流しを後ろに垂らし、背に長いササラを背負う。腰太鼓を斜めに付け、二本の細ばちで、自ら囃し、自ら歌い、躍るところに大きな特徴がある。

 祖霊供養、悪霊退散、五穀豊穣を祈願し、寺院や民家の庭で躍られ、また、地元の神社の例祭に奉納する神事芸能として伝承されてきた。 素朴さの中に高い風格を兼ね備えた金津流は、まさに、東北の至宝であり、日本の代表的民俗芸能の一つといえる。

 演目には、三光の型(儀式の舞)・礼庭・霧返し・島霧・雌獅子獲り・案山子踊り・鉄砲踊り・土佐がある。

 芸技の伝承だけではなく、入門の儀・役付の儀・頭譲りの儀・総見の儀・最後に相伝四門の儀、供養碑の建立といった一連の儀式の伝統をも厳格に守り継承されている。
金津流浦浜獅子躍 – 三陸国際芸術推進委員会アーカイブ

Program

参加プログラム

  • 大船渡:三陸の郷土芸能を習う旅

    写真:(左)浦浜念仏剣舞(右)金津流浦浜獅子躍 ©三陸国際芸術祭 日程:2025年10 月6日(月)~11日(土) 会場:未定(大船渡市・陸前高田市) 習う芸能: …続きを見る