Choreographers 2023 松山(愛媛)公演

次代の振付家によるダンス作品上演&トーク

左:大森瑶子(photo:Toshie Kusamoto) 中:赤丸急上昇(photo:一楽-ichigaku-)右:honeysuckle(photo: せんちゃん)

2023年 12月21日(木)19:00 開演 プレトーク18:00~18:45(17:45開場)
会場:松山市民会館 中ホール(〒790-0007 愛媛県松山市堀之内)
料金:一般3,000円/U25・障がい者* 2,000円/高校生以下 1,000円
     ※当日500円増 ※障がい者は介助者1名も同料金 ※JCDN会員割引有 ※未就学児入場不可 ※プレトークは、要公演チケット提示
チケット発売日:10月10日(火)※webにて先行販売。それ以外は10/16(月)より取扱開始。
チケット取扱:
https://choreographers.jcdn.org/reservepost

振付家・上演作品:
大森瑶子「Help」*KCA京都賞
赤松美智代・丸山陽子/赤丸急上昇「廻-Shirushika」
星加昌紀・高橋砂織/ honeysuckle「そっとして、はっとして」

プレトーク:
「日本と松山のダンスのこれからを語る!」

東野祥子(振付家・ダンサー)×鈴木ユキオ(振付家・ダンサー)

――コンテンポラリーダンスの振付家の役割って案外知られていない。「振りを付ける」ことに留まらず、作家であり、演出家であり、思想家であり、冒険家であり・・・。ダンスは、時には社会を察知し、真実を探るメディアでもあるのだ! 「Choreographers」は、そんな振付家にまつわるあれこれを、上演&トークを通して掘り下げるシリーズです。 
2023年松山公演では、「KYOTO CHOREOGRAPHY AWARD(KCA)2022」の受賞振付家による作品のほか、約25年前から松山を拠点に全国で活躍している赤松美智代・丸山陽子/赤丸急上昇、星加昌紀・高橋砂織/honeysuckleの2組が新作を上演します。
気鋭の振付家による、全く世界観の異なる作品3本立て。コンテンポラリーダンスに関心がある方はもちろん、初めて触れる方も、ぜひトークと合わせてご覧ください。

[振付家・作品紹介]

■大森瑶子(東京)
「Help」
振付・構成・演出・音楽(一部):大森瑶子
出演:池田琴絵、大内涼歌、大森瑶子、河野陽、柳谷圭郁、芝田和、八木橋華月

                                         photo: Toshie Kusamoto


ネガティブな感情は形を変えて「犬」となり、ダンスとなる。
ただ助かりたいがために踊る。
 
この作品は、「犬」そして「ただ助かりたいだけ」ということをテーマにしている。
私は、人や物や何かに依存していないと生きていけない、どうしようもない人間である。
その依存していたものが遠くに行ってしまったときには酷く絶望し、とにかく助かりたいという気持ちになった。
またネットで、「人の心は結局犬や猫くらい馬鹿なのかもしれない」という内容のものを見つけた。
私の心情は複雑で重く見えたが、犬と同じくらい馬鹿で単純なのかもしれない。

―大森瑶子 Yoko Omori
クラシックバレエやコンテンポラリーダンス、ストリートダンスなどの様々なジャンルのダンス経験を活かし、独自性の高い振り付けスタイルでソロやグループ作品を創作。2022年パリにて開催された「Danse Élargie」で第2位を受賞。

*KCA2022  京都賞・オーディエンス賞受賞作品

>>大森瑶子インタビュー(KCA2022)
「「ただ、自分が助かりたいがため」に踊る

 
■赤松美智代・丸山陽子/赤丸急上昇(松山)
「廻-Shirushika」
構成・演出・振付:赤丸急上昇(赤松美智代+丸山陽子)
音楽:Haco
映像:長井雅浩(mavoxxx)

                                      photo: 一楽-ichigaku-


ぴょこタンと、白い〇〇が現れた
つかまえろ!!!つかまえろ!!!入り口が開く。
生きる始まり、死の始まり、そのどちらも暗闇、人間人間。

生きることは死ぬこと。死ぬことは生きること。まわれまわれ水車のように。
踊り続ける意思は、もはやDNAに組み込まれた事情。

(廻のカケラ)
鹿。鹿頭。真っ白い紙でできている鹿頭。

私が生まれたところは、愛媛県宇和島市吉田町。
そこには、「鹿の子」と呼ばれる踊りがある、幼少の時から身近にあった地域の踊り。2016年から三陸国際芸術祭にて何度か赤丸急上昇は、東北へ踊りにいった。そこで鹿踊りに出会った。永浜鹿踊り、笹崎鹿踊り、鮫神楽、多くの素晴らしい芸能を目の当たりにして、私の心が叫んだ。それらの踊りは人が人へ身体を通してずっと踊り繋いできた証し。
東北の鹿踊りを学ぶ中で、ずっと聞いてきた唄(吉田町:鹿の子)と同じ歌詞にも出会った。なんで同じ歌詞なんだ!!!?・・・身体の奥から何かかが湧き上がり、ブルブルブルーっと鳥肌が立って、流れる血が蠢き始めた。
この作品の構想に出会った瞬間のことメモ。

東北から愛媛へ、その時の先人の思いを想像してみる・・・。
ともに同行したのは57騎+お付多数 。
自分の親との別れかもしれないし、友人、知人、子ども、隣の人、大切なかけがえない人との別れだったかもしれない。
今も世界で翻弄される運命の真っ只中で生きている人がいる。

真っ白な鹿の頭を使った新作は、愛媛と東北をつなぐ鹿の踊りの魂の一片を心の片隅にそっと携えて、今ここに祈るような気持ちで、踊りに変えたい。

-赤松美智代・丸山陽子 Michiyo AKAMATSU, Yoko MARUYAMA / Akamarukyujyosyo
2005年に赤丸急上昇を結成。現実と非現実のおりなす諧謔味溢れる赤丸ワールド。複雑怪奇な世の中だからこそシンプルに人の心に伝わるダンスを求めて活動中。これまでに国内外30都市以上で作品を上演、時にお面をかぶって宴の席にも出没。

*新作を上演


 
■星加昌紀・高橋砂織/ honeysuckle(松山)
「そっとして、はっとして」

構成・演出・振付・出演:honeysuckle(星加昌紀・高橋砂織)

                                                                                                                                               photo by せんちゃん


まっすぐに途中まで右かと思ったら下だった
のしかかる
いたくないところを探す
蝕む広がりと蓄積
その身体で
どこをさらう
何をさらう

前作「ちょいとブランコリー」から数えて6年目の新作を創作中。
その6年の間に世界では色々なことが起こった。
気になることは多々あるが、この世界は不均衡の上に安定したものとして成り立っているのではないかと思う。
その不均衡とは虚しくもあるが、人はその虚しさを埋め合わせる以上の何かを抱えて生きていると思う。その何かがあるから絶妙に均衡がとれている。その絶妙さを探し続ける。
そっとすることは、ただ見守るだけの事かもしれない、離れる事かもしれない、触れる事かもしれない。
はっとすることは、自分で気づく事かもしれない、誰かに気づかされる事かもしれない。
そんな意思疎通の目まぐるしさと交錯の経験を繰り返しさらうこと。そのようなイメージをもとに、ダンスにしようと思っている。

―星加昌紀・高橋砂織 Masanori HOSHIKA, Saori TAKAHASHI / honeysuckle
2002年結成。星加のボケアクロバチックムーブメントと、さおちんのちびっこバンザイ的ちょこまかムーブメントの掛け算による空間構築の試み。星屑ロケッターズとyummydanceの活動と並行して不定期に活動。
*新作を上演

 

プレトーク:
「日本と松山のダンスのこれからを語る!」

東野祥子(振付家・ダンサー)×鈴木ユキオ(振付家・ダンサー)

 

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[お問い合わせ]
松山公演制作(有)オフィスモガ TEL:089-934-3434 MAIL:info@moga-jp.com
NPO法人JCDN TEL:075-361-4685 MAIL:info★jcdn.org (★を@に変えて送信してください) 

【スタッフ】
舞台監督:浜村修司 照明:山下恵美(RYU)  音響:高田文尋((株)ソルサウンドサービス) 
宣伝美術:西岡勉  
プロデューサー:佐東範一 ディレクター:神前沙織 制作:韓ヨルム
松山公演制作:(有)オフィスモガ

【開催クレジット】
「公文協アートキャラバン事業 劇場へ行こう3」参加事業
助成: 文化庁文化芸術振興費補助金統括団体による文化芸術需要回復・地域活性化事業(アートキャラバン2)|独立行政法人日本芸術文化振興会
[主催]NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク(JCDN)、公益財団法人全国公立文化施設協会
[後援]愛媛県、松山市、愛媛新聞社、南海放送、テレビ愛媛、あいテレビ、愛媛朝日テレビ、FM愛媛、タウン情報まつやま

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Choreographers 2023 松山(愛媛)公演

販売終了

会場
松山市民会館 中ホール(〒790-0007 愛媛県松山市堀之内)
日時
2023年 12月21日(木)19:00開演
プレトーク18:00~18:45(17:45開場)
料金
(全席自由・整理番号付)
一般 3,000円/U25・障がい者* 2,000円/高校生以下 1,000円
※当日500円増 ※障がい者は介助者1名も同料金 ※JCDN会員割引有
※未就学児入場不可
※プレトークは、要公演チケット提示
※「U25・障がい者」「高校生以下」チケットは、入場時に証明書をご提示ください。

[チケット発売日] 10月10日(火)WEBのみ先行発売! 他は10/16(月)より取扱開始

[取扱]
・(有)オフィスモガ(DANCE STUDIO MOGA) (平日15:30〜22:00/土曜10:30~17:30) 
・いよてつ高島屋プレイガイド 089-948-2411(10:00-19:00)
・デュークショップ松山店プレイガイド 089-943-6660(11:00-20:00)
・WEB(カンフェティ) 
 http://confetti-web.com/choreographers2023
・JCDN会員割引は、JCDN Dance Online Shop(https://jcdn.official.ec/)のみ取扱。

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