Enjoy Dance Festival 2023
リバイバル・リクリエーション きたまり「サカリバ」
プロジェクトメンバー募集!

 

写真:「サカリバ」Ⓒスタジオ山田

今年40歳を迎える振付家・きたまりさんが、21歳の時に創作し、26歳までご自身のカンパニーKIKIKIKIKIKIで踊った作品「サカリバ」。
創作当初に3年かけてリクリエーションを繰り返し、完成してからJCDN「踊りに行くぜ!!—全国巡回プロジェクト」などで日本中を巡回上演し、各地の観客に『ずっと追いかけたい若手振付家が現れた!!』と強烈な印象を残しました。
何といっても、年の若い女のコたちが繰り広げる場、それを体現しているのはダンサーたち固有の身体があってのことで、踊り手ひとりひとりが作品の重要な要素であり魅力のひとつでした。一見バラバラなそれを作品としてまとめあげる小道具や仕掛けなど、見どころ満載の作品です。
2009年を最後に、生では観ることができなくなった本作を、18歳~33歳までの若手ダンサーを全国で募り、リバイバル上演します。同時に演出助手も募ります。

いつか振付作品にチャレンジしてみたいという人も、いま作っているという人も、作品映像を見てやってみたいと感じたら、ぜひエントリーしてください。時代を切り拓いてきた振付家の創作現場を共にする貴重な機会です!

募集〆切

〆切:2023年8月20日(日)
※二次募集は行いません。

募集地域

全国

募集対象

ダンス作品を作っている、作りたいと思っている18歳~33歳までのダンス経験者。

応募要項

Enjoy Dance Festival!!ダンスを楽しむ2日間
リバイバル・リクリエーション きたまり振付「サカリバ」
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このあいだ若者のつくったダンス作品を見ながら、ふと、自分はこのくらいの年頃の時にどんな作品つくっていたかと思いかえし、「サカリバ」という21歳から26歳までの6年の間上演を重ねた作品をいちばん強く思い出した。はじめて振付家として声をかけられてお金をもらって、作品を発表したこと、初演から3年かけて再創作を続けたこと、はじめてのコンペティション、国内ツアー、海外公演、いろんな経験をさせてくれた作品で、たくさんの人に出会わせてくれた。作品を通して人に出会う時、苦手な人も気の許せる人もいるし、賛否もあるし、うれしい反応も、怖い反応もある。そういった両極端の感触に出会ったことがその後の創作につながった部分もある。なんで、この「サカリバ」という作品をつくっていなかったら今もダンスを続けていることはなかっただろうと、断言できる…そう、そんなことをこのあいだ若者のダンスを見ながら思い出したのだ、同時にいまの若い子が「サカリバ」を踊ったら、あの作品に出会ったらどうなるのかという想像をしてした矢先に今年のJCDNの新企画「ENJOY DANCE」 のお話をいただき15年ぶりくらいのリバイバル作品「サカリバ」プロジェクトメンバーを募集することにしました。

できれば全国から居住地もダンスキャリアもバラバラな4人があつまるといいなと思います。

映像をみてもらって、興味がある人はエントリーをしてもらって、いちどオンラインで複数人のグループで話をしましょう。どうやってプロジェクトメンバーを決めるかも、そんな時間の中で見つけていきたいと思います。どこかの場所に集まってもらいオーディションして選ぶという従来の形ではないプロセスです。住んでいる場所のせいでチャンスが奪われるようなことがないようにしたいとは思います。どこに住んでて、どんなことを考えてて、どんな人に出会えるのか、想像がつかないけれどやってみます。「サカリバ」というダンス作品を通してこれからのダンスをつくる人材に出会えることを願って。楽しみにしています。

 きたまり

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【リハーサルスケジュール】

  • 2月の稽古・本番期間まで:プロジェクトメンバーの居住地界隈で個別でプレ稽古を2‐3日。他、オンラインでのミーティング等を数回行う。
  • 稽古・本番期間:2月3日(土)~2月18日(日) の間、滋賀県内および京都市内の稽古場で実施予定。

※リハーサル時間はメンバー決定後に相談の上、決定します。

【エントリー条件】
ダンス作品を作っている、作りたいと思っている18歳~33歳までのダンス経験者。

【募集人数】
ダンサー4名、振付・演出アシスタント1 -2名。

【エントリー募集スケジュール】
エントリー募集〆切:一次〆切:8月20日(日)二次〆切:9月10日(日)                          ※但し、一次〆切の応募状況によって二次募集を行わない可能性があります。⇒二次募集は行いません。
オンライン歓談:8月29日(火)~9月5日(火)の期間を予定
※日時は応募者の皆さまと相談の上、決定します。                                    ※二次募集を行う場合は、二次〆切後に別途期間を設けます。

【エントリーのプロセス】

①「サカリバ」の映像をみる。
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②リバイバル作品「サカリバ」に興味をもったら、プロジェクトメンバー募集にエントリー。応募フォームから以下の必要事項をお送りください。

・名前、連絡先等
・希望の役割(ダンサー/振付・演出アシスタント)
・自己紹介文
・プロフィール写真・活動の様子を撮影した写真 (計3 枚程度、1GB以内)
・ご自身が踊っている5分~20分の映像(出演作品でも可)
・ 応募動機
・オンライン歓談参加可能日時 

応募フォーム:https://forms.gle/UARoaQnHWcERFB9G8
※フォーム入力にはGoogleアカウントの取得が必要です。

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③オンライン歓談 (グループで)
自己紹介/「サカリバ」映像を見た感想/「これからのダンス」とは/どうやってきめるか相談するetc。1回2時間ほど。

【その他】

  • 稽古、本番期間:2月3日(土)~2月18日(日)の滋賀県内・京都市内の滞在先は主催者が用意します(関西在住の方は応相談)。他に、居住地から滞在先までの往復交通費を支給します。
  • 出演料・日当として薄謝をお支払いします。

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【作品について】

作品映像リンク https://youtu.be/Y4cF4KQtK34
※期間限定公開(8月20日まで)

――上演時の作品情報(踊りに行くぜ!!vol.8 茅ケ崎公演)

「サカリバ007」
振付・演出:きたまり 出演:野渕杏子、花本ゆか、山上恵理、きたまり
音楽:,G  美術:黒田政秀  衣装:園部典子
京都芸術センター制作支援事業

作品コメント ここにいる。ここで起こる開放的な時間、ここで流れる閉鎖的な時間、破裂するほどの感情や氾濫する情報の渦の中、あさましくここにいる。

――

「サカリバ」上演歴

2004年

10月

京都クリエーターズミーティング4

京都芸術センター

2005年

5月

「大切」パルッカ・シューレドレスデン交流プログラム

京都芸術劇場Studio21

2006年

3月

Take a chance project“「Platform」

伊丹アイホール/兵庫

 

7月

「TOYOTA CHOREOGRAFER AWARDE2006 」

世田谷パブリックシアター/東京

 2007年 

3月

 「京都ダンスプロダクション」 

京都芸術センター・講堂

 

10月

 JCDN「踊りに行くぜ!vol.8」

 DANCE STUDIO MOGA/松山

 

10月

 JCDN「踊りに行くぜ!vol.8」

イムズホール/福岡

 

11月

 JCDN「踊りに行くぜ!vol.8」

茅ヶ崎市民文化会館 小ホール/神奈川

 

11月

 JCDN「踊りに行くぜ!vol.8」

アステールプラザ 多目的スタジオ/広島

 2008年

3月

JCDN「踊りに行くぜ!vol.8 SPECIAL IN OSAKA」

シアターぷらっつ江坂/大阪

 

3月

  JCDN「踊りに行くぜ!vol.8 SPECIAL IN TOKYO」

アサヒ・アートスクエア/東京

 

4月

TOYOTA CHOREOGRAFER AWARDE2009セカンドステージ

森下スタジオ/東京

 

6月

 JCDN「踊りに行くぜ!インドネシアツアー」 

バリ、ジャカルタ

 

 6月

「TOYOTA CHOREOGRAFER AWARDE2008」最終選考会 

*オーディエンス賞受賞

世田谷パブリックシアター/東京

 

10月

JCDN「踊りに行くぜ!vol.9」

高知県立美術館ホール/高知

 

10月

JCDN「踊りに行くぜ!vol.9」

鳥の劇場/鳥取

 

11月

JCDN「踊りに行くぜ!vol.9」 

生活支援型文化施設コンカリーニョ/札幌

 

11月

JCDN「踊りに行くぜ!vol.9」 

金森ホール/函館

2009年

1月

ASIA PEFORMING ARTS FESTIVAL IN GWNGJU 招聘 

Gwangiu Culture & Art Center/韓国

 

【プロフィール】

きたまり

振付家。1983年岡山県生れ。大阪育ち。2000年頃より舞踏家・由良部正美の元で踊り始めた後、2001年~05年まで千日前青空ダンス倶楽部のダンサー(芸名・すずめ)として6カ国13都市の公演に参加。2002年からソロ活動を開始し、2003 年よりダンスカンパニーKIKIKIKIKIKI 主宰。 2006年京都造形芸術大学 映像・舞台芸術学科卒業。以後、京都を拠点に国内外で多くの作品の上演を行い、「TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD2008」“オーディエンス賞”「横浜ダンスコレクションR2010」“未来にはばたく横浜賞”受賞。

また、自身の創作活動以外に2013年-15年に総勢100名以上のアーティストがジャンル・バックグラウンド・世代の境界を超えて参加した、作品のクリエイションを通じて、関西のダンスシーンの活性化と、舞台芸術における身体の可能性の探求をめざす実験の場「Dance Fanfare Kyoto」を企画運営。

近年は作曲家、グスタフ・マーラー全交響曲を振付するプロジェクト(『TITAN』『夜の歌』2016*「平成28年度文化庁芸術祭賞」関西舞踊部門“新人賞”受賞、『悲劇的』2017、『復活』2019)や、劇作家、太田省吾の戯曲を舞踊化するシリーズ(『老花夜想/ノクターン』2021、『棲家』2022)をはじめるなど、ダンスと他分野の表現を扱いながらジャンルを越境した多岐にわたる創作活動を展開。2022年夏より札幌在住。 ソロダンス『MUSUME-Dojoji』にてTGR2022(札幌劇場祭)”特別賞”受賞。2023 年度よりセゾン文化財団セゾン・フェローⅡ。

他、2000-2020年の詳しい素性は https://note.com/ki6dance/

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リバイバル・リクリエーションについて

2000年から2010年にかけて、日本のコンテンポラリーダンスには数々の名作が生まれ、「踊りに行くぜ!!」を通して全国で再演を重ねた作品が存在します。しかし20年を経た今、そうした振付家の作品は、ほとんど観る機会がなく映像も公開されていません。あの名作をもう一度生で観たいという観客も多いはず。
そこで、このフェスティバルでは、2000年代以降の名作を現在の若手振付家・ダンサーに振り付ける、リバイバル・リクリエーション上演を試みます。
10~20代の振付家・ダンサーにとっては、時代を切り拓いてきた振付家の創作現場を共にすること、観客として生の上演を観ることで、それぞれのアーティストの思考や哲学を含む振付を知り、学びにつながることでしょう。

 

Enjoy Dance Festival について

「Enjoy Dance Festival(えんだんふぇす)」は、自身の活動拠点から活動の幅を広げたいと考えている若手振付家のための上演と交流の場です。参加振付家の皆さんには、リハーサルを含む6日間を通して、世代を超えて、振付家、ダンサー、観客、スタッフとの交流やトークの場を持ち、お互いの作品を鑑賞し、フィードバックを得る機会をたくさん設けます。また、経験豊富で相談しやすいテクニカルスタッフが公演に参加するほか、振付家のためのセミナー、交流会なども予定しています。

2024年2月13日~18日(公演は2月17・18日を予定)

@京都芸術センター(KACパートナーシップ・プログラム2023)

出演作品:①全国公募6作品 ②「ダンスでいこう!!2023」各開催地からの推薦枠5作品 ③2000年以降の名作のリバイバル・リクリエーション2作品 ④ゲスト1作品など、計14作品を上演予定。

Enjoy Dance Festival 2023ーダンスを楽しむ2日間