Enjoy Dance Festival 2023
Bプログラム 作品情報
Bプログラム/2月17日(土)17:30~ 会場:講堂
*上演後に、公募二次選考メンバーをゲストに迎えトークを行います。
*()は振付家の活動拠点 *作品の掲載順は必ずしも上演順ではありません。
■今井琴美(東京)〔公募作品〕
「SET UP」
構成・振付・音楽編集:今井琴美
出演:今井琴美、北澤千晃
衣装:内海志保
原曲:冥丁「怪談」
初演:2020年
©️Kiyotaka Suzuki
元気は溌剌 ラジオは響く街々
伸せよ双手を 勢い高く打ち振れ
それ、精神も朗らか
湧き漲る 力よ
興亜の剣だ われ等の腕を固めん
動き出す前、踊り出す前、何かに挑む前の準備運動。 私達は子どもの頃から”ラジオ体操”のリズムに合わせて身体の準備を整えてきました。 ラジオ体操や準備運動の身体の動きはダンスをする身体となんら変わらない。そしてラジオ体操もダンスも掘り下げていくと”戦い”と共にあることに気付いたんです。いつの時代も戦や病、災害や数多くの困難が私たちに降りかかりますが何度も何度も戦いつづけなければいけません。 そして今日も何かに挑むため、ひたすらに準備を整えます。
■土田貴好・小倉藍歌/NEphRiTE dance company(新潟)〔公募作品〕
「infinity in finity」
構成・振付・出演:土田貴好、小倉藍歌
初演:2019年
©️Kei Tanaka
果てのないひろい宇宙が 呼吸をするように 深く広く命をつづけたい
地球が有限であることの社会的な側面について考えて見る。私達が社会生活を営む上で大切にしてきた伝統や知恵、規範、社会制度などは有限な世界の中のもの。しかし、その社会の外部が無限の世界であるという暗黙の仮定を伴ったものであると認識してしまっている。無限の自然、無限の「自然の恵み」、尽きないフロンティアを持った地球を前提とした考え方や社会制度が広がってしまっている。ただ、人間の心や考え方次第で、有限の中に無限は存在する。
■鈴木大翔(名古屋)〔「ダンスでいこう!!」開催地主催者からの推薦作品〕
「Bayacy」
構成・演出・振付:鈴木大翔
出演:副島日毬、鈴木大翔
音楽:sumi
初演:2023年
©️月灯りの移動劇場
仮に私が人間だとして
それを展示する
麦畑のホルガローテン
「Bayacy」は2023年月灯りの移動劇場「トリプルビル呱呱の声」でソロ作品として初演された。創作にあたってはヤン・シュヴァンクマイエルの映画『ルナシー』(2005)から着想を得ており、シュヴァンクマイエルの自由主義、全体主義に対する思想や、「不正操作」される身体を作中に多く組み込んでいる。 自由主義と全体主義、治療と病気、反発するエネルギーに侵されない純粋な光をこのホルガローテンの中に認める。
――鈴木大翔の処女作「Bayacy」は、ダンスハウス黄金4422との共同制作によって発表された。鈴木自身が、これまでに触れてきた映画や舞台芸術・文学・絵画・伝統芸能などのコラージュ技法を導入し、「綜合的キュビスム」的アプローチを感じさせる作品。(ダンスハウス黄金4422・浅井信好)
■砂連尾理+寺田みさこ(東京・京都)〔リバイバル・リクリエーション〕
「男時女時」
振付・演出:砂連尾理、寺田みさこ
出演:長野里音、関口晴 ※上演回によって出演者が異なります。
初演:2003年
©️伊藤トオル
オドキメドキ 良い時 悪い時
欲しいものが何なのか、口の前に手を運ぶ
おどきめどき 良い時、悪い時
彷徨うワタシの一体感、引き寄せては味わう
男時女時(おどきめどき)は世阿弥の『風姿花伝』に出てくる言葉で、「時間の流れには良い時と悪い時があり、それぞれ交互にやってきては移り変わりするものである」という意味があります。この作品を作ったちょうど20年前、今思うと、世阿弥が説くような芸能論はきちんと理解できていませんでしたし、また物事の理や人生の機微について味わう間もなく時が過ぎていました。けれど、この言葉の響きや意味に惹かれ、向田邦子の同名の著書である「男どき女どき」に出てくる言葉、テキストをスコアにして作ったのがこの作品でした。
あれから20年の歳月が流れ、生きていく中で様々な男時女時が我々の身やその周囲にも繰り返し巡ってきました。思うに、この年月を経てやっとこの言葉の意味を噛み締めて作品作りに向き合えるようなってきたのかもしれません。そして今回、若い世代と関わることで、今の時代でしか作れない新たな「男時女時」が生まれるのではないかと感じています。
――第1回トヨタコレグラフィアワードを初めとする様々なダンス賞を受賞し、2000年代日本のダンスシーンを牽引したデュオ、砂連尾理+寺田みさこ(じゃれみさ)。本作のほか『明日はきっと晴れるでしょう』『ユラフ』など、独特の世界観と緻密に構成・振付された作品群は、多くの観客を圧倒した。残念ながら2007年に活動を停止し、その後はそれぞれの精力的なソロ活動を行っている。色あせることのない二人の振付作品を、オーディションで選出した4名の身体に振付し、リバイバルする。当時を知る人も知らない人も、見逃せない2日間!!
長野里音 兵庫県出身。幼少よりバレエを習う。大学在学中、ロマンティック・バレエの作品を研究するうちにコンテンポラリーダンスに魅了される。卒業後は文化庁・NPO法人DANCE BOX主催「国内ダンス留学@神戸」に8期生として参加し、ダンスによるアイデンティティーの形成と身体言語の可能性に興味を持つ。2023年度DANCE BOXアソシエイト・ダンサーとして活動。寺田みさこ、モノクロームサーカス、森下真樹、安本亜佐美、森脇康貴の作品に出演。 |
関口 晴 2003年、大阪生まれ。2019年追手門学院高等学校・表現コミュニケーションコース入学。演劇やダンスを通して表現力やコミュニケーション能力を学び3年次に森下真樹演出・振付「月を食べて大きく樹つ」に出演。2022年四国学院大学身体表現と舞台芸術メジャー入学、演劇とコンテンポラリー・ダンスを学ぶ。「Come and Go ひびのこづえ×島路保武×小野龍一×OGIZIMA」出演。 |
■アフタートーク ゲスト:いしいしんじ
作家。1966年大阪生まれ。京都在住。著作に「ぶらんこ乗り」「麦ふみクーツェ」「悪声」「げんじものがたり」などがある。 |
Artist / Speaker
アーティスト/スピーカー
Ticket
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Enjoy Dance Festival 2023
販売終了
- 会場
- 京都芸術センター(講堂・フリースペース)
- 日時
- 2024年2月17日(土)・18日(日)
- 料金
- (全席自由)
[各回]一般 2,500円/U30 2,000円/高校生以下1,000円/小学生以下500円
[2公演セット券]一般4,000円/U30 3,000円
※当日500円増 ※セット券は枚数限定・前売のみ ※JCDN会員割引有(一般200円引)
※[フリースペース]3歳未満入場不可 [講堂]未就学児入場不可
※2月18日(日)は「踊る託児所」を開所します。下記参照。
※「U30」「高校生以下」チケットは、入場時に証明書をご提示ください。
[発売日]12月23日(土)
[取扱]
・京都芸術センター 窓口 (10:00~18:00)*電話・FAXによる予約は不可。
・peatix https://edf2023.peatix.com
★ご来場のお客さまには、もれなく「ダンスの楽しみかた手帳」をプレゼントします。
[踊る託児所]
託児の時間、お子さんと一緒にダンスのワークショップを行います。誰でもできる簡単な動きの遊びや、絵を書いたり……。動く事やダンスが苦手なお子さんも、その場にいるだけで大丈夫。無理のないように、楽しくゆるやかに過ごします。
ナビゲーター:鈴村英理子、吉永初美(保育士資格保有)/親子のコミュニティダンスカンパニー「チチカカコ」
日時:2/18のみ
①13:00受付開始~16:00終演(予定)
②17:00受付開始~20:00終演(予定)
定員:各回10名(①1歳以上 ②3歳以上)
利用料:2,000円/お子様1名、要予約。〆切:2/17(土)まで。
申込方法:https://forms.gle/49vZb134ws1FocNq9 にてお申込みください。