Enjoy Dance Festival 2023

Aプログラム 作品情報

Aプログラム 2月17日(土)13:30~ 会場:フリースペース

*上演後に、公募二次選考メンバーをゲストに迎えトークを行います。
*()は振付家の活動拠点 *作品の掲載順は必ずしも上演順ではありません。

堀内恵/たくあん(京都)〔公募作品〕

「Lucky wall」 

構成・演出・振付:堀内恵
出演:佐藤元紀、天野朝陽、堀内恵

演出助手:佐藤元紀/たくあん
振付助手:高橋佑紀/たくあん
初演:2021年

 

 

あなたの前にあらわれた「Lucky wall」

あなたは叩いてみますか?

叩きませんか?

 

2人のダンサーは「壁」に頬を近づけ壁越しに会話をしている様である。だが、相手の鼓動も体温も感じることは出来ない。裏側を見ようとしてもどこまでも壁が遮り相手にはたどり着けない。1人はそれを観察するように2人にライトを当てる。壁を叩いてみる。壁と自らの身体の接触によって大きな音を出し、強い感情を持った自分の存在を相手に知らせているようだ。

 

 

Alain SINANDJA/Cie Arts For All(神戸)〔「ダンスでいこう!!」開催地主催者からの推薦作品〕

「KEEP RUNNING」

構成・演出:Cie Arts For All
振付:Alain SINANDJA
音楽:橋元恵風、キタ ぽんぽこ☆タカユキ
出演:橋元恵風、Alain SINANDJA、小松菜々子、キタ ぽんぽこ☆タカユキ
初演:2023年

 

 

コロナ後の自由を表現した作品。

観客を巻き込みながら、身体の動きと身振りを通して人間の感情と思想を届けていく。

 

この作品では、身体的な動きが、人間の回復する力や団結、困難を乗り越える精神を表現している。観客の参加によって、作品の持つ没入的な性質が高められ、感情や理解を共有する感覚が生まれていく。そして、この作品はコンテンポラリーダンスとは一体何かということを問いかける。異なるバックグラウンドを持つアーティストたちとの共演は、文化的アイデンティティの融合をもたらす。

 

――アラン・シナンジャのダンスには根源的な力を感じます。生きることを称賛し観客を巻き込み生まれるダイナミズム。それは常に彼自身の闇と拮抗しながら。リズムとダンスと愛嬌と、楽しみ方は自由です。(NPO法人DANCE BOX・田中幸恵)

 

 

泰山咲美(松山)〔「ダンスでいこう!!」開催地主催者からの推薦作品〕

「Re:Signal Circuit」

振付・構成:泰山咲美
出演:武井琴、佐伯星良、泰山咲美
初演:2023年

 

 

細胞たちが踊っている

それは喜びか哀しみか言葉にならない何かか

身体を駆け巡るシグナルをキャッチして

そっとこの場に放してみる

 

2022年、私は妊娠出産を経験しました。

お腹の中にいる我が子と過ごした月日は、絵に描いたような穏やかさばかりではなく、どちらかというと押しては引く波のような、0と100を行き来するような、スイングな日々でした。自分ひとりの意志ではどうにもならない‘あなた’の存在を強く感じました。

この作品はとても個人的なそれらの体験をもとに、‛わたしとあなた’の間で生まれる、目に見えることや見えないこと、触れることと触れずとも伝わる何か、はたまた奥底に秘めたるエネルギーなどを抽出しながらつくりました。

 

――泰山咲美の身体から発せられるダンスは雄弁で愛おしい魅力に溢れている。そんな彼女が初めて他者に振付した、豪快で繊細でキュートな作品。新しい才能が華開く見逃せない瞬間に立ち会いたい。泰Chan出発進行♡((有)オフィスモガ)

 

 

きたまり(札幌・京都)〔リバイバル・リクリエーション〕

「サカリバ」

振付・演出:きたまり
出演:さとうまゆ、福島頌子、藤岡美沙、山口なぎさ
振付・演出アシスタント:王丸陽可、前川友萌香
音楽:,G
初演:2004年

 

©️スタジオ山田

女である、身体で表現する、ダンスと行為の狭間、生の感覚の中で

絶え間ない悲喜交々と共に生まれた作品が15年ぶりの【いま】ここで新たに。

 

舞台作品の上演が終わる。演劇は戯曲、音楽は楽譜は残る。が、ダンスは残らない。けども、映像や写真などの、記録は残る。だけど、本当の意味で残るとは上演が繰り返し続けられ、もしくは形を変えても次世代にインスパイアを与え続ける作品になることだろう。

20代の初めに自分の所在の分からなさの中で、もがくようにダンスで表現をすることに触れ、必死で他者と自身の身体をみつめ、作品をつくるという場を通してここで生きて、ここで死ぬかもしれないという感覚の中で生まれた『サカリバ』、当時の作品コメントを記す。

ここにいる。ここで起こる開放的な時間、ここで流れる閉鎖的な時間、破裂するほどの感情や氾濫する情報の渦の中、あさましくここにいる。

当時のこの感覚はいまの私にはさっぱりとシラを切るつもりなので、この感覚はなんだったのかと、いまの若者の身体を通して考える。時代は変わると作品も変わる。その中で変わらないものがあれば、それこそダンスが残ることかもしれないが、残らない【いま】にこそ魅了されたい。

 

――振付家・きたまりが21歳の時に創作し、26歳まで自身のカンパニーKIKIKIKIKIKIで踊った作品『サカリバ』。「踊りに行くぜ!!」などで日本全国・アジアの国々を巡回上演し、各地の観客に「ずっと追いかけたい若手振付家が現れた!!」と強烈な印象を残した。

年の若い女のコたちが繰り広げる場は、踊り手一人一人の個が際立ち、騒々しく、きらびやかで、たくましい世界を描き出していた。小道具や仕掛けなど、見どころ満載の作品。リバイバルでどんな復活を遂げるのか!?

 

 

さとうまゆ

2000年生まれ。神奈川県出身。日本大学芸術学部演劇学科洋舞コース卒業。幼少期からストリートダンスを習う。高校の創作舞踊部にてコンテンポラリーダンスに出会い、作品創作にも意欲的に取り組む。大学在学中は学内外でコンクールやイベントへの出演、作品の創作も精力的に行う。卒業後は、身体能力と柔軟性を生かした踊りを追求しながらも、ダンスの枠組みに捉われない様々な表現へ興味を持ち活動中。

 

 

福島頌子

栃木県出身。大学入学を機にwaack,soul,R&B,jazzなど様々なジャンルのダンスを学び、2021年から本格的にコンテンポラリーダンスを踊り、学び始める。近年は様々な振付家の作品に出演させていただく傍ら、自作のソロ作品や自主公演の主催等、創作活動、また、即興パフォーマンス等に力を入れて活動中。皆川まゆむ、平原慎太郎らの各氏に師事。

 

 

藤岡美沙

高校生からミュージカルを学び、その後大阪ダンスアクターズ専門学校に入学。HIPHOP,Jazz, バレエ,Tapダンスなどを学ぶ。在学中に3ヶ月NYにダンス留学。そこでコンテンポラリーと出会い。現在ではコンテンポラリーとヒールのミックスジャンルを主にしている。

 

 

 

山口なぎさ

桜美林大学芸術文化学群演劇専修卒業。在学時はコンテンポラリーダンスを木佐貫邦子に師事。現在は”モノや空間から影響を受けて生まれた即興とその時の内情を踊りにトレースする”という手法で、自分なりの表現を模索中。作品を創作する傍らさまざまな演出家のもとで作品に携わる。これまでに木佐貫邦子、中川絢音、中屋敷南、dazzleの作品に出演。そのほかミュージックビデオに出演。

 

 

王丸陽可

1997年生まれ。福岡出身。ダンス・アーティスト マニシアの元で幼少期より踊り始める。大学時代には下関でモダンバレエをした。またコミュニティダンスグループ、ワレワレワークスに参加し始める。現在はバレエや舞踏、ダンスセラピーなど様々な角度から自分自身と踊りを模索している。

 

 

前川友萌香

2002年岐阜県生まれ兵庫県豊岡市在住。芸術文化観光専門職大学在学。幼少期より習っていたオペレッタや新体操の経験を踏まえ、現在は演劇やコンテンポラリーダンスを学んでいる。これまでに平田オリザ、多田淳之介、山下残らの作品に出演。ハルキゲニア倒立フェス2023メンバー。

 

 

■アフタートーク ゲスト:康本雅子

 

Masako Yasumoto
ダンサーとして活動を始めた後、振付もするようになり現在に至る。これまで演劇では松尾スズキ、白井晃、柴幸男、長塚圭史の 作品に、音楽では一青窈、ゆず、Salyu、Asa-chang & 巡礼などの MV やコンサートに振付で参加。細田守監督の映画 「竜とそばかすの姫」では振付・モーションキャプチャーを担当。また、小中学校や劇場でのWS、市民参加型公演の演出なども多数行っている。昨今は親子向けのWS「マジな性教育マジか」も始動中。2020 年よりセゾン文化財団セゾン・フェローアーティスト。

 

Ticket

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Enjoy Dance Festival 2023

販売終了

会場
京都芸術センター(講堂・フリースペース)
日時
2024年2月17日(土)・18日(日)
料金
(全席自由)
[各回]一般 2,500円/U30 2,000円/高校生以下1,000円/小学生以下500円
[2公演セット券]一般4,000円/U30 3,000円
※当日500円増 ※セット券は枚数限定・前売のみ ※JCDN会員割引有(一般200円引)
※[フリースペース]3歳未満入場不可 [講堂]未就学児入場不可
※2月18日(日)は「踊る託児所」を開所します。下記参照。
※「U30」「高校生以下」チケットは、入場時に証明書をご提示ください。

[発売日]12月23日(土)

[取扱]
・京都芸術センター 窓口 (10:00~18:00)*電話・FAXによる予約は不可。
・peatix https://edf2023.peatix.com

★ご来場のお客さまには、もれなく「ダンスの楽しみかた手帳」をプレゼントします。


[踊る託児所]

託児の時間、お子さんと一緒にダンスのワークショップを行います。誰でもできる簡単な動きの遊びや、絵を書いたり……。動く事やダンスが苦手なお子さんも、その場にいるだけで大丈夫。無理のないように、楽しくゆるやかに過ごします。

ナビゲーター:鈴村英理子、吉永初美(保育士資格保有)/親子のコミュニティダンスカンパニー「チチカカコ」

日時:2/18のみ 
①13:00受付開始~16:00終演(予定)
②17:00受付開始~20:00終演(予定)  
定員:各回10名(①1歳以上 ②3歳以上)
利用料:2,000円/お子様1名、要予約。〆切:2/17(土)まで。
申込方法:https://forms.gle/49vZb134ws1FocNq9 にてお申込みください。

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