Enjoy Dance Festival 2023
リバイバル・リクリエーション 砂連尾理+寺田みさこ
出演者・選考ワークショップ参加者募集!
写真:「ユラフ」撮影:平野愛
-8/1 up date: 選考ワークショップの定員に若干の空きがあるため、二次募集を行います。先着順で受付します。お早めにお申し込みください。— 2000年代、第1回トヨタコレグラフィアワードを初めとする様々なダンス賞を受賞したデュオ砂連尾理+寺田みさこ(通称:じゃれみさ)。「明日はきっと晴れるでしょう」「ユラフ」「男時女時」など、独特の世界観と緻密に構成、振付された作品群は、多くの観客を圧倒しました。残念ながら2007年に活動を停止し、その後はそれぞれの精力的なソロ活動を行っています。 今回Enjoy Dance Festival 2023では、リバイバル・リクリエーションとして、活動停止から16年を経た“じゃれみさ作品”を40歳以下の若手振付家、ダンサーに振り付け、上演します。その出演者2名を公募します。 出演希望者は、8月19日のじゃれみさによるワークショップを受けていただき、その中から出演者を決めます。その後ワークショップを重ね、2024年2月17日と18日に京都芸術センターにて開催するEnjoy Dance Festival 2023にて上演していただきます。 |
写真:「男時女時」撮影:伊藤トオル |
募集〆切
募集地域
募集対象
応募要項
Enjoy Dance Festival 2023-ダンスを楽しむ2日間
リバイバル・リクリエーション 砂連尾理+寺田みさこ
____________________________
ほんの短いピースを除いて、私たちが自分たちのダンス作品を一緒に踊ったのはもうかれこれ16年も前になります。私たちのダンスは良くも悪くも、その当時の私たちの関係性とそれぞれの身体の特性があったからこそ生まれた振付であり作品です。だから、今回、このリバイバルの企画で若手に私たちの振りを手渡すとしても(果たして応募してくださる方がいるのだろうか?)、先ずは16年前の私たちに私たち自身が出会い直すことから始めないといけません。
当たり前ですが、この間、私たちは確実に歳を重ね老いています。ただ、それと同時にその間、私たちはそれぞれの活動を展開し様々な経験を経てもきたので、老いて衰えるといったことだけではなく豊かに変化してきたとも言えるでしょう。お互い別々の道を歩み、様々な経験を経た私たちが、その関係性が変わった中でその当時の振りをどのように味わい踊り、そして、今の身体(当時とは別人!)で若い世代にどう手渡していけるのか?今回のリバイバルは私たちの作品を若いダンサー達に、単に一方的に振りを移植し、作品を蘇らせる=reviveといったそんな単純なことではなさそうです。
リクリエーション(recreation)はラテン語のrecrenareがその語源で「再び創造させる」、またその子孫言語であるイタリア祖語のkreaoには「成長させる」という意味があるそうです。今回のリクリエーションは文字通り、ダンスを通した我々と若い世代の再創造、作品を成長させるための共同作業になっていくのではないでしょうか。
ダンスを通したやり取りが過去と現在を繋ぎ、私たちの身体がそのメディウムとなって、若い人たちが未来のダンスを紡いでいく、今回のリバイバル・リクリエーションがそんな機会になれば良いなと思っています。
2023年6月28日 砂連尾理+寺田みさこ
____________________________
【公演について】
◎公演日:2024年2月17日(土)・2月18日(日)
※仕込み・リハーサル期間:2月13日(月)~2月16日(木)
◎会場:京都芸術センター・講堂またはフリースペース
◎上演回数:2回
【選考ワークショップ】
◎日時:2023年8月19日(土)14:00~18:00
◎会場:京都芸術センター・フリースペース
※事前に身体を動かしたい方は、12:00から会場を使用できます。
◎参加対象者:振付家、ダンサー、ダンス経験者
※ワークショップのみの参加も可能です。
◎参加費:2,000円
◎参加人数:20名程度 ※二次募集中は、先着順で定員になり次第締め切ります。
【選考について】
◎出演希望者は、応募の際に、自身の出演作品の映像をお送りください。参考資料として、振付作品の映像をお送りいただくこともできます。
◎選考は、上記ワークショップおよび映像を含む応募資料によって行います。
◎なお、応募締切の時点で出演希望者が多数の場合、ワークショップ実施前に応募資料による予備選考を行う場合があります。
◎ワークショップへご参加いただけるかどうかは締め切り後、ワークショップ後の選考結果は、8月末をめどにお知らせします。
【出演の条件】
◎40歳以下の振付家、ダンサー、または振付家を目指す方。
◎2023年11月から2024年2月にかけて行う約14日間の稽古、および2024年2月14日(水)~2月18日(日)にEnjoy Dance Festival2023のリハーサル・上演に参加できる方。
※稽古の進捗状況に応じて、上記日数以外に出演者のみの稽古を行う可能性があります。
◎稽古場(京都市内を予定)および公演会場(京都芸術センター)に通える方。(居住地は問いません。)
【稽古及び出演に関して】
◎上演作品:出演者が決定後、「明日はきっと晴れるでしょう」「ユラフ」「男時女時」の中から決定します。
◎公演までの稽古予定日:
①2023年12月25日(月)〜12月27日(水)
②2024年1月5日(金)〜1月7日(日)
③1月26日(金)~1月28日(日)
④2月2日(金)~4日(日)
※出演者のみでの稽古については、進捗状況に応じて協議します。
※本事業の一環として、稽古の公開を行う場合があります。
◎出演料・日当として薄謝をお支払いします。
◎遠方から参加する出演者には、1往復分の交通費を主催者が負担します。
◎公演に向けたスタッフメンバーとして、振付アシスタントが稽古に参加する場合があります。振付アシスタントの募集は行いませんが、応募者で振付アシスタントに興味がある方は、応募フォームの「その他」欄にその旨をご記入ください。
【応募方法】
下記のフォームよりお申し込みください。〆切:2023年7月31日(月)⇒二次募集〆切8月17日(木)
※選考ワークショップの定員に若干の空きがあるため、二次募集を行います。
先着順で受付します。お早めにお申し込みください。
https://forms.gle/K2pGfojmUhBVhzF7A
※フォーム入力にはGoogleアカウントの取得が必要です。
____________________________
砂連尾理+寺田みさこプロフィール(1991―2007)
参考動画:砂連尾理+寺田みさこ (jareo-osamu.com)
砂連尾理は学生時代よりダンス・演劇を、寺田みさこは幼少よりバレエを学ぶ。1991年、ダンスデュオ「砂連尾理+寺田みさこ」を結成。すべての作品において振付・構成・演出・出演をすべて共同で行っている。西洋のメソードを取り入れながらも、日本人の持つ繊細な身体性にこだわりを持ち、自己と他者という人間関係の最小単位である「デュオ」という形態のなかで、人間の新たな関係性を模索した作品づくりを行なっている。作品の背景には「日常の情景」があり、普段の何気ない動作を巧みに振付に取り入れている。
主な作品『あしたはきっと晴れるでしょ』、『ユラフ』(2002年)、『男時女時』(2003年)、『loves me, or loves me not』『I was born』(2005年)、『パライゾノート』(2006年)
《第1回TORII AWARD・大賞》受賞。同年、「第1回トヨタコレオグラフィーアワード」において《次代を担う振付家賞》及び《オーディエンス賞》をW受賞(2002年)。平成16年度京都市芸術文化特別奨励者。
(2007~現在)
08年度文化庁・在外研修員として、ドイツ・ベルリンに1年滞在。
近年はソロ活動を中心に、ドイツの障がい者劇団ティクバとの「Thikwa+JunkanProject」(ドラマトゥルク・中島奈那子)、京都・舞鶴の高齢者との「とつとつダンス」、「とつとつダンス part.2―愛のレッスン」、宮城・閖上(ゆりあげ)の避難所生活者への取材が契機となった「猿とモルターレ」等を発表。また、濱口竜介、山城知佳子、石田智哉の映画作品への振付・出演や「アートセンターをひらくⅠ期、Ⅱ期」(水戸芸術館、2019~2020)、山形ビエンナーレ2022「まちのおくゆき」など展覧会、芸術祭に招聘作家として参加する。
著書に「老人ホームで生まれた〈とつとつダンス〉―ダンスのような、介護のような―」(晶文社)。立教大学 現代心理学部・映像身体学科 教授 https://www.jareo-osamu.com/
2006年以降ソロ活動を開始し、石井潤、山田せつ子、笠井叡、倉田翠振付作品の他、渡邊守章演出作品などに出演。自身の作品としては、2007年ソロ作品「愛音」、2013年グループ作品「アリア」、2018年3人の振付家によるソロ作品「3部作」を発表。アカデミックな技法をオリジナリティへと昇華させた解像度の高い踊りに定評がある。京都造形芸術大学芸術学部舞台芸術学科准教授(2007〜2016年)
—————————————————————————————————————————–
リバイバル・リクリエーションについて
2000年から2010年にかけて、日本のコンテンポラリーダンスには数々の名作が生まれ、「踊りに行くぜ!!」を通して全国で再演を重ねた作品が存在します。しかし20年を経た今、そうした振付家の作品は、ほとんど観る機会がなく映像も公開されていません。あの名作をもう一度生で観たいという観客も多いはず。
そこで、このフェスティバルでは、2000年代以降の名作を現在の若手振付家・ダンサーに振り付ける、リバイバル・リクリエーション上演を試みます。
10~20代の振付家・ダンサーにとっては、時代を切り拓いてきた振付家の創作現場を共にすること、観客として生の上演を観ることで、それぞれのアーティストの思考や哲学を含む振付を知り、学びにつながることでしょう。
Enjoy Dance Festival について
「Enjoy Dance Festival(えんだんふぇす)」は、自身の活動拠点から活動の幅を広げたいと考えている若手振付家のための上演と交流の場です。参加振付家の皆さんには、リハーサルを含む6日間を通して、世代を超えて、振付家、ダンサー、観客、スタッフとの交流やトークの場を持ち、お互いの作品を鑑賞し、フィードバックを得る機会をたくさん設けます。また、経験豊富で相談しやすいテクニカルスタッフが公演に参加するほか、振付家のためのセミナー、交流会なども予定しています。
2024年2月13日~18日(公演は2月17・18日を予定)
@京都芸術センター(KACパートナーシップ・プログラム2023)
出演作品:①全国公募6作品 ②「ダンスでいこう!!2023」各開催地からの推薦枠5作品 ③2000年以降の名作のリバイバル・リクリエーション2作品 ④ゲスト1作品など、計14作品を上演予定。