Choreographers 2022 静岡公演
ケダゴロ「ビコーズカズコーズ」Because Kazcause
2023年3月2日(木)20:00開演(プレトーク19:00~19:45)

会場:静岡市清水文化会館 マリナート・小ホール
(〒424-0823 静岡県静岡市清水区島崎町214)
◎公演前プレトーク:
「社会とコンテンポラリーダンス作品の関係!?」
石井達朗(舞踊評論家)×吉田純子(朝日新聞社 編集委員)

料金:前売3,000円、U25(25歳以下)1,000円 ※当日は500円増、U25は要証明書提示
チケット取扱:https://choreographers.jcdn.org/reservepost
※3/3に、下島礼紗によるワークショップあり!

―KCA2020京都賞受賞作家・下島礼紗率いるケダゴロが、2021年に発表した傑作をリ・クリエーション。「choreographers 2022」静岡にて「完全版」を上演!

下島礼紗インタビュー『ビコーズカズコーズ』を語る。(聞き手:小林旬(静岡市清水文化会館マリナート)https://choreographers.jcdn.org/interview/2117

 

[作品紹介]

「ビコーズカズコーズ Because Kazcause」
振付・構成・演出:下島礼紗     
出演:伊藤勇太(ケダゴロ)
            木頃あかね(ケダゴロ)
            小泉沙織(ケダゴロ)
            中澤亜紀(ケダゴロ)
            下島礼紗(ケダゴロ)
    浅川奏瑛
            大西薫
            鹿野祥平(東京乾電池)
            竹内春香
            菊永沙紀

初演 : 下北沢小劇場B1(2021年)



「地球には、重力があるらしいんよ」
フクダカズコ…。

1982年、愛媛県松山市で元同僚ホステスを殺害。
犯行後、5459日間及ぶ整形逃亡劇を繰り広げ、1997年の公訴時効成立21日前に逮捕された女。
決して実録ではない。

これは一人の人間を考察して辿り着いた独我論的肉体感覚。

 

この作品は、逃亡する犯罪者の身体感覚を「重力からの逃亡」と結びつけた。
孤独を愛し、重力理論を創造した2人の天才、アイザック・ニュートンとアルベルト・アインシュタインが、殺人犯・福田和子を追う。

1665年、物理学者アイザック・ニュートンは、ペストの流行で閉鎖された大学を去り、孤独の中で「万有引力の法則」などの大発見を次々と成し遂げた。ペスト禍を逃れて田舎に戻っていたわずか一年半の休暇中に、彼の主要な業績、及び、証明がなされたという。
彼は、この期間のことを “創造的休暇”と呼んだ。

我々は今、世界中どこへも逃れることはできないことを身を持って感じているだろう。
COVID-19は、我々が地球という重力の牢獄で生かされていることを我々に教えた。
どこにいてもどこに逃げても、我々はいつも見えない力に引っ張られているのだ。

殺人犯・福田和子が、人生の中で感じた重力の歪みは如何なるものだっただろうか。--2021年初演時作品ノートより

 

 

ケダゴロ「ビコーズカズコーズ」公演によせて:

犯罪者から創作のインスピレーションを得ることは、果たして不謹慎か。

「良識」に跪いていては、芸術の魂はゆっくりと死んでいくばかりではないのか。タブーが存在するのは、タブーを必要とする社会があるからではないか。それならば、そのタブーが存在する「なぜ」から逃げてはならないのではないか――。オウム真理教や連合赤軍など、社会的事件に切り込み続ける下島礼紗とケダゴロの作品は、常に観る者に対する「問い」の連射である。そして自らも、他者の感覚をまるごと己のものとするダンスの特権を駆使し、丸裸の「人間」の手触りを模索し、規則や罰といった暫定的な社会のシステムを再解釈しようと目論む。多様な思考が渦を巻く壮大な感性の解放区が、舞台の上に創出される。彼らがそこでやろうとしていることは、実は限りなく「ジャーナリズム」なのではないかと私は思う。表現の自由というものは、真実を希求する心からしか生まれず、人生と引き換えにしても惜しくないと思えるほどの甘美な覚悟の先にしかない、きわめて脆く、強く、繊細な矜持なのだ。​

吉田純子(朝日新聞編集委員)

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【公演前プレトーク】「社会とコンテンポラリーダンス作品との関係!?」

石井達朗(舞踊評論家)×吉田純子(朝日新聞社 編集委員)

「ダンスは冒険である」というタイトルの著書を刊行(2020,論創社)した舞踊評論家の石井達朗氏と、KCA2020のレビュー(2021年4月1日付朝日新聞「around Stage」)にて『ダンスの本質は、メディアであり、ジャーナリズムでもある』と評した吉田純子記者によるクロストーク。ダンスの本質に迫る45分間。面白さが深まること間違いなし!

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【関連ワークショップ】
「下島礼紗の振付の世界を知る、振付家・ダンサーのためのワークショップ」

「人間」という生き物を解釈する方法としてのダンス。
私は、ダンスを踊る為に踊っているわけではありません。
私たちの肉体は常に思考しています。私たちの肉体は頭で考える物事よりも多くのことを知っています。そして、私たちの肉体は時に論理では捉えきれない “エラー”を引き起こします。このワークショップを通して「人間とはどんな生き物なのか」を一緒に体感してみましょう!振付は、人間を知ることから始まるのです。(下島礼紗)

日時:2023年3月3日(金) 19:00-21:00
会場:静岡市清水文化会館マリナート 小ホール舞台上
参加費: 2,500円(税込)
対象:コンテンポラリーダンスの振付家、または振付を志すダンサー、パフォーマー等。踊ることが初めての方も、コンテンポラリーダンス作品の創作に興味や関心があれば参加可。
定員:20人程度(要事前申込)

申込:https://forms.gle/38MDEEGr7bFAgi59A
上記グーグルフォームよりお申し込みください。追って参加費の入金方法をメールにてお知らせします。
問合: info☆jcdn.org(☆を@にかえて送信ください)

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【問合】
静岡市清水文化会館マリナート Tel: 054-353-8885
NPO法人JCDN Tel: 075-361-4685(11:00-19:00) Mail:info★jcdn.org(★を@にかえて送信ください)

【開催クレジット】
主催:文化庁、NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク(JCDN)
共催:静岡市清水文化会館マリナート

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ケダゴロ「ビコーズカズコーズ」3都市ツアー情報

秋田公演 『踊る。秋田2022』特別提携公演 
日程:2022年11月30日(水)
会場:あきた芸術劇場ミルハス 小ホールB  
主催:一般社団法人PAL
http://www.odoru-akita.org/

東京公演 芸劇dance 
日程:2023年1月12日(木)~15日(日)
会場:東京芸術劇場 シアターイースト
主催:ケダゴロ 
提携:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場
https://www.kedagoro.com/bk

Ticket

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Choreographers 2022 静岡公演 ケダゴロ「ビコーズカズコーズ」Because Kazcause

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会場
静岡市清水文化会館 マリナート 小ホール
日時
2023年3月2日(木)20:00開演
(プレトーク 19:00~19:45)
料金
前売3,000円、U25(25歳以下)1,000円 ※当日は500円増、U25は要証明書提示

チケット発売日:2022年12月17日(土)

チケット取扱:
静岡市清水文化会館マリナート TEL.054-353-8885

カンフェティ http://confetti-web.com/choreographers2022

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